勘違い
遅れてしまいすいません!次話投稿しました!
「…………誰?まさか、あの、少女……………?」
突然上からとんでもない気配を共に降りてくる、見た目少女が突然降りてきて、当然霊夢と紫は警戒する。そして、少女は地面に降り立ち……
「えっ?に……」
「人形?」
と順番に霊夢と紫は言葉を紡ぐ。なんと、降りてきたのは少女の形をした“人形”だったのだ。
「…………どういうこと?」
紫は訝しげな目つきで手を口に当て思考を巡らせる。霊夢はというと、その人形を見つめていた。触ってみると、光りだし、その人形が、手紙に変わった。それは、白い封筒に赤の封がされた一般的な普通の手紙だった。
「……………変ね。それに、また結界を破った……。以前のことがあってから、結界をもっと強くしたのに……一体どうやって破っているというの……?」
と小声で呟く紫。懸命に思考を巡らせている様子で、下を見つめていた。そして手紙を持ったまま黙っていた霊夢が、
「中身が気になるわね。開いてみましょうか。」
「………………そうね。じゃないと話が進まないわ。」
と言葉を交わしながら霊夢が手紙を開けた。
「__________?」
霊夢はつい首をかしげてしまった。そこには、なにも書かれていない、白紙だったのだ。それを横目で見た紫は、
「どうも変ね。でもなぜただの人形と手紙があっただけのものに、ここまでの魔力が宿っていたのかしら。」
「でも、今はその気配……魔力はきれいさっぱり消えている。…………まさか、」
と霊夢は何かに気づいた様子で目を見開き、言葉を紡ごうとしたときだった。
「………………お~いっ!!霊夢!異変だぜっ!」
と、活発に、でも焦っており、聞き覚えのある声が神社の境内に響き渡った。静かだったのでこだましてしまい、より大きく聞こえた。振り向かずとも誰かは明確だったが、その声の方向を向き、
「やっぱり来たのね。………………魔理沙。」
「___________。」
と、霊夢は声をかけ、紫は涼しんだ顔で沈黙という、それぞれの反応をしながら……白黒の魔法使い、魔理沙は、地面に足を付けるのだった。