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ダークサイドファンタジー   作者: まくまかドア
2/11

序章1

若干、見切り発車気味に書いてみました。

ベタな魔法物です。宜しければ読んでみてください。

ヴォルヘスザーヘン帝国の西南の辺境の町、ニタリ。主に、農業で町民は生計を立てている。のどかな町だ。


国家闇魔術師、スワンソン・カルテリアは、白魔術師のレイナ・スカーレットと共に魔術省の命令により偵察任務で町を訪れた。

どうやら、魔物の目撃が相次いでいるらしい。

二人は、町の酒場に証言を集めに行く。


町唯一の酒場は、夕食時だというのに人は疎らだ。

「国家魔術師の物です。お話を伺いたいのですが。」

レイナが、酒場の主人にロザリオを見せ話始める。


「なんの用だい?国の犬めが。」

国家魔術師は、どこでも嫌われぎみだ。国に守られ多大な権力を保持しているから。


「この町で、魔物の目撃談が相次いでいるのですが。何か、ご存じではありませんか?。」

主人は、レイナのロザリオに一瞥をくれ、一息吐き話始めた。

「ふん!知らないね。魔物なんて珍しいものでもないだろう?。」


「しかし、町の人があまり出歩いてないのを見ると、何か理由があるのは明らかでしょう。」

酒場だけではなく、町中も人はあまり歩いてなかった。


「だから、知らないよ。商売の邪魔だ出てってくれ。」


「しかし。」

後ろで話を聞いていたスワンソンがレイナの前に出てきた。

「レイナ、下がってろ話にならない。おっさん、俺らも仕事で来ているんだ。協力してくれないと町が消えるぜ。」

スワンソンは、掌の上に炎を魔法で作り握り消した。町の未来を連想させるように。

「スワンソン君、そんな言い方良くないですわ。」

レイナが、窘める。

「ご主人、私達はこの国の人々を守るために居るのです。それは、ご理解ください。」

魔法に驚いた主人が目を擦りながら話を続けた。

「ほんとに知らない。勘弁してくれ。」

主人は、椅子に腰を下ろしてしまった。


二人は、諦め酒場を後にした。


「ほんとに、何もないのかしらね?どう思う?。」


「何も、無い訳あるか匂いはプンプンするぜ。それに。」


「それに?。」


「いや。・・・とりあえず宿を探そう。」

スワンソンは意味ありげに会話を切る。


宿も町には一つしかなくすぐに決まった。

例にもれず宿にも宿泊客はいなかった。

「一泊したいのですが、部屋を二つ用意していただけま」

「いや、一部屋でいいぜ。ご主人。」

レイナの会話を遮る。拳が脇腹に飛んできた。

「良いわけないでしょ。私は乙女よ。ラッキースケベを狙おうたってそうはいかないわ。」

「何が乙女だこんなパンチを飛ばせて。おい、ケガしたぞ治癒してくれ。」

「うるさい。」もう一発、今度は肩に飛んできた。


「それじゃあ、二部屋でそれじゃあ、明日ねスワンソン君。お休み。」

レイナは、そそくさと部屋に消えていった。

「ちっ、知らねえからな。」

スワンソンは、主人に聞こえない程度の声でボソッと呟き中空を見つめた。


レイナは、自室で食事を摂り任務記録を詳らかに書いたのち、シャワーを浴びた。黒い長髪を櫛で梳かしていたら、扉をノックする音がした。

「どなた?スワンソン君?どうしたの、こんな時間に。」

応答はない。鏡台の前の椅子から腰を上げて扉に向かって歩き出した。

「どなた?。」 




「魔術省に、連絡を取らなきゃな。ちっ、めんどくせぇ。」

スワンソンは、一人自室でポツリと呟いた。


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