異世界とは
異世界。それは未知の世界。魔法と剣が織り成すステキな世界。
敵を討つべく奮闘し、行く先々に待ち受ける困難を乗り越え、成長し、そして愛する者と出逢いあわよくばハーレムなんかも翹望しちゃって。
もちろん主人公は万能補正がかかっているからね。どんな魔法でも使用できる。
五基礎属性と呼ばれる火属性、水属性、風属性、雷属性、土属性、これらの魔法を使いこなすだろう。
状態異常付与の毒属性、麻痺属性。
特殊属性の光属性、闇属性、神属性。
全部じゃなくても主人公なのだから、最終的には1つや2つの属性魔法を軽々と極めるだろう。時には一般が知り得ない魔法も使うかもしれない。
固有スキルも1つだけなんてことはあるまい。
チート級な力を手に入れ、仲間を集め、見事敵を打ち倒し、故郷へと帰還する。
まさにテンプレート。王道である。
だが基本は揺るがない。主人公とは最強に近くヒロインも決して失ったりしない。守り抜く力を持っているのだ。ヘタレだったりするが、それでも格好良く、モテるのだ。
期待と不安。それらに煽られ、流れ、時には踏ん張り。全てが初めてで、迷い、戸惑い、因循し、尻込みしたり。
でもやろうと決めて物事に真剣に向き合えば、前に進んでいける。
そんな華やかで取り留めのない不確かな想望。
まだ見ぬ旅に胸を躍らせ、様々な国を東奔西走する。
それが主人公。それが異世界ファンタジー。
それが異世界召喚。
……だと思っていた。
…いやこれもテンプレか。
プロローグを書いたところでまだ物語にも入っていませんが、「つまんな」といただいたので豆腐メンタルブレイクされました。また勉強してから書き始めます。基本読み手ですので(笑)