おこるおきさきさま
そのころ。
おきさきさまは、かがみに といかけていました。
「かがみよ、かがみ。このよでいちばん うつくしいのはだれ?」
「おきさきさまは とってもきれい。だけど、もりのなかの こびとのいえにすむ しらゆきひめのほうが もっときれい」
「……なんてこと!あのこは しんでいなかったのかい⁉︎」
おきさきさまは そのとき、かりゅうどが しらゆきひめのことを ころさなかったことに きがつきました。
「ならば わたしが しらゆきひめを ころしてやる!」
おきさきさまは おこって いいました。
おきさきさまは、どくりんごを つくりました。
「かじれば すぐに いきがつまる りんごだ。これをたべれば、しらゆきひめも おしまいだ!」
おきさきさまは、たかわらいを しました。
おきさきさまは、かんせいした どくりんごを ふつうの りんごのはいった かごに まぎれこませて、ものうりの おばあさんに ばけて もりのなかへといき、しらゆきひめに はなしかけます。
「そこの かわいらしい おじょうちゃん、おいしいりんごは いかがかな?」
おきさきさまは、どくりんごを しらゆきひめに さしだしました。
しかし、しらゆきひめは すこしだけ いやそうなかおをしてから、すこしわらって おきさきさまに いいました。
「おばあさん、ありがとう。でもわたし、りんごはきらいなの」




