しらゆきひめと こびと
しらゆきひめは、もりのなかへと にげました。そして、いっけんの いえを みつけたのです。
「ここは、だれのおうちかしら……?」
しかし、そこにはだれも いませんでした。
「ごめんくださーい……おじゃましまーす」
しらゆきひめは そういって、いえのなかに はいりました。
そこには、しょっきや ベッド、ほうきなど、いろいろな ものが 7こずつ ありました。
そして、いえの ゆかが、すこし ほこりを かぶっています。
「まあ!ほこりだらけじゃない!そうじをしておこうかしら」
しらゆきひめは いえにある ほうきをかりて、そうじをはじめました。そのようすをみていた どうぶつたちが、しらゆきひめを てつだいます。
そうじがおわったころ、こびとがかえってきました。こびとは、ぜんいんで7にんでした。
「ただいまー」
「……おや?だれかいるぞ?」
「おんなのこだ!」
「おじょうさん、あなたのおなまえは?」
「わたしはしらゆきひめ。じつはね、きょう かりゅうどさんに おしろからつれだされてね、かりゅうどさんに『ひめさま、はやく にげてください。わたくしは あなたを ころすようにと めいれいされたのです』っていわれたの。それで……」
しらゆきひめは じじょうを せつめいしました。
「なるほど……」
「なんてかわいそうに」
「いつまでも ここにいていいんだよ」
「あ……でもそのかわり、ここで そうじや りょうりをしてもらえるかな?」
「もちろんよ!ありがとう、こびとさん!」
そして、しらゆきひめは こびとと くらしはじめることに なりました。