表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/26

ろく。

可愛いって言われるの、大して嬉しくない。


だってみんな、その言葉軽くってさ。


子供みたい。


ちっちゃい。


きれい。


可愛い。


挙句の果てに、全部まとめて好きって。


あーあ、馬鹿らし。


みんなが私のこと可愛いっていう度にさ。


私の心の中、段々濁ってく気がする。


なんで、縛り付けるの?


そうやってさ、見てくればかり。


内面を見てくれる人なんていない。


嫌いだよ。みんな。全て。


変な人からお菓子をもらってはいけません。


知らない人からお金をもらってはいけません。


....有名な人でも、ダメです。


なんなの?


可愛いからってさ、ちやほやしないでよ。


私、こんなにおかしいのに。


どこか狂ってるのに、だーれも見てくれない。


私は輝いてるらしい。


でも私は暗くて前も見えない。



そんなときさ、ちょっと。みえてしまった。


この地球にいたら、何百人の人はいる。


盲目の男の人。


不謹慎だなって。自分でも最低って思う。


でも、ついていっちゃった。


知らない人に。


そこでもらった優しさは、私に好きを教えてくれるくらい、最高なもの。


そこで彼が言ってくれた可愛いっていう言葉は、


私を一日中悶えさせるくらい、幸せな魔法。


真っ暗な道に、色を与えてくれた。


でも、そんな彼は見えない。


なんにも。


私が日々を灰色に生きてた以上。


目を瞑って歩くのと同じくらい。


なんにも見えない。



彼に、見てほしいって思ったの。


見てくれも、中身も、愛して欲しくて。


だから今日も、私は探してる。





君が私が盲目だと知って近寄ってきたことは、君の口から何度も聞いたよ。

それでも、いいんだ。

私が盲目になった理由は君に愛してもらう為だったのかもしれないね。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ