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楽しい楽しい学園生活ですっ!  作者: 戸塚晴樹
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2 個性的なクラスメイト(例外もいます?)

 入学式後のホームルーム、藍原先生がニコニコしながら黒板の前に立った。藍原先生は童顔で身長も低いから中学生にしか見えない。

「1年C組の皆さん、おはようございますっ。C組の担任の藍原姫乃ですっ。気軽に「姫先生」って呼んでください。それでは皆さんにも自己紹介をしてもらいます」

 藍原先生は、クラス全体を見回しながら続けて言った。

「じゃあ、五十音順で自己紹介してもらいましょう。まずは朝野さんから」

 五十音順だから僕の順番はまだ先だ。今後のためにどんな人がいるのか確認しておかないと……

 さすがに僕みたいに変な人はいないでしょ。


「朝野三波です。美雪中学校から来ました、趣味は読書で1年にだいたい200冊は読みます。1年間よろしくお願いします」

 朝野さんは読書が好きなおとなしい子みたいだな。バレたらすごい驚かれそう。


「えーっと、伊波かなでーす。南中出身です、趣味は映画鑑賞ですかねー。あと、今、彼女絶賛募集中です!彼女絶賛募集中です!」

 クラス中がどよめいた、朝野は顔を真っ赤にしてうつむいている。

 女装して女子校に入学した僕に比べたら小さいことかもしれないけど、伊波さんすごい秘密暴露したな、しかも2回。女子校ではよくあることなのかな。


 藍原先生の顔も真っ赤だったけど顔を隠しながら、次の人に自己紹介するように言った。

 自己紹介は続き、ゆうの前の人の順番になった。


「早乙女優子ですわ。華の宮中学の出身ですわ、趣味は中村佳那子さんと遊ぶことですの。私もなにか言った方がいいのかしら、そうですわ、佳那子さんは私のどれ……所有ぶ……お友達ですので手を出さないでいただけるかしら。特に、伊波か~なさん♪」

「て、手は出さないよ、あんた怖いs……

 伊波さんが話してる途中に早乙女が割り込んで言った。

「なにか言ったかしら?」

「い、いえなんでもございません、はい」

 奴隷とか所有物とか言いかけたよね……またすごい秘密暴露したな、他にもすごい秘密持ってる人いるんじゃないかな。藍原先生は顔色変えないし、クラスの他の人たちも全然驚かないし、もしかして早乙女さんと中村さんってものすごく有名な人なのかな。中学校はお嬢様校出身だし。


「皆さん、もう秘密とか暴露する流れやめてください、伊波さんから皆さんおかしくなってますよ」

 藍原先生が必死に言った。さすがにひどい自己紹介だからかな。

 次は僕の番だ、男の子だってバレないように自己紹介しないと。女の子っぽく女の子っぽく。


「さ、相模ゆうです。東虎見中学校出身で、さすがに、じょ……女装が趣味です。なんて言えないよな……ん?」

 終わった。つい、前の人たちにつられて、女装趣味って考えてたら言っちゃった。入学初日なのに男の子だってバレちゃうよ……


 伊波が勢いよくゆうの方を見た。

「除草が趣味なんて変わってるな!もしかしてお前んちの庭、広かったのか?」

「えっ?」

 つい間抜けな声がでてしまった。伊波さんって天然なのかな。

 伊波の言葉を聞いてクラスの他の人たちも、あぁなるほどと納得したらしい、これはこれで良かった。と思ったゆうであった。


「中村佳那子ですー。優子ちゃんとは幼稚園のときからの幼馴染で、いつも一緒に遊んでるんですよ。椅子に縛られたり、いつでもどこでも呼び出されたり、隠れて写真を撮られたり、優子ちゃんの部屋は私の写真ばかり貼ってあるんですよ。皆さん、優子ちゃんと仲良くしてあげてください。以上です」

 中村さんは、今までの人たちみたいに変な秘密は無いみたい、なんか、ものすごく危ない単語ばかり聞こえてきたけど大丈夫かな。中村さん、ほわんほわんしてるから騙されそう。


 途中に変な人が多かったような気がするけど、いよいよ最後の人の順番になった。伊波さんとは違うタイプの明るい感じの人みたいに見えるけど、どんな人なんだろう。


「六原理恵といいます。百合が好きです、女の子同士の絡みが大好きです。伊波さん、彼女ができたら教えて下さい観察に行きますから。もし、女の子同士で行為に及ぶことになったら呼んでくださいすぐにかけつけますから。あとは、姫先生みたいに背が低い子が好みです。小学1~2年生位の子が1番好きです。あとはー……」


「六原さん、そろそろ終わりにしない?時間がだいぶおしてるし、十分自己紹介できたと思うからねっ。次のことにうつってもいいかな」

 藍原先生がものすごく焦りながら、六原さんを制止しようとした。だが先生の説得もむなしく、僕たちは六原さんの趣味嗜好などなど、いろいろ聞かされることになってしまった。


 普通の人ばかりかと思ったらすごい個性的な人たちが多いクラスだった。百合、危ない人、別の意味で危ない人、百合好きのロリコン?いろいろな人が世の中にいるんだな。


 どうやら今日はこれだけで下校らしい、この学校は寮に入ることが義務づけられてるから僕も寮に行かないといけない。寮は2人部屋らしいから誰かと一緒の部屋になってしまう、1年生は同じクラスの人と一緒の部屋だから緊張はそこまでない。

 そう考えながら歩いていると寮に着いてしまった、部屋分けは寮の中で発表されるらしい。すると寮の自動ドアが開いて、誰かがこっちに走ってきた。


「相模さん、私と同じ部屋だよ。一目惚れした人と同じ部屋なんて運命的なものを感じるよ。という事で相模さんよろしくっ!」

 どうやらゆうのルームメートは百合の伊波さんのようだ。さらっと言ったが、ゆうは一目惚れされてしまったようです。


 明日から授業が始まる。男の子だってバレないように、気づかれないように頑張らないと。寮で伊波さんに襲われないか心配ではあるけど。個性的すぎる人たちと楽しい学園生活を送れそうです。

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