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6ー5 六花衆のやり方


 突然現れた小雪によって、会長の攻撃は完全に受け止められてしまっていた。


(くっ!心装を使えばどうにかなるかもしれないけど、室内では危なくて使えないわ!)


 会長は悔しそうに強く歯を食いしばると、体制を整えようと剣を引いた。


「させないにゃ?」


「きゃっ!」


 会長が剣を引き、後ろに下がろうとしたところを、小雪はまるでゴムかなにかでくっ付いているかのように、会長にぴったりとくっつくと、引いた会長の剣を鷲掴みにしていた。


「美雪ぃー。これどうするにゃ?」


「そのままでいいですよ。戦闘力は私が無力化します」


「くっ!みんな!逃げなさい!」


 会長が生十会の皆に逃げるように指示をすると、美雪はクスリと小さく笑った。


「あんた。何を笑ったいるのよ」


「申し訳ありません。あまりにも、遅いと思いまして」


 不機嫌そうに美雪のほほえみを指摘する会長に、美雪は口では謝りながらも、我慢出来ないといったふうに、笑いを漏らしていた。


「遅いですって!」


 遅いだなんて、戦士にとってあまりにも屈辱的なことを言われた会長が、思わず叫ぶと、美雪は先ほど会長に邪魔されて、あえて起動を(・・・・・・)止めていた(・・・・・)『氷操四番、氷結地獄(コキュートス)』を再起動していた。


「祈ってみてはどうですか?」


 動き出した氷結地獄によって、無意識のうちに思わず身震いをしてしまう程の冷気に襲われている生十会の面々はそれぞれ、レベルは違えど、等しく恐怖を覚えていた。


 そんな生十会の面々に、美雪は冷たくと、美しい声色で告げた。


「目覚めがくることを」


 美雪の氷結地獄は、見る見るうちに生十会メンバーを凍らせていき、後は頭だけとなった時、突如美雪の後ろに人影が現れていた。


「やめなさいよ!この馬鹿たれが!」


「あぅっ!」


「…………え?」


 突然現れた人物は、美雪の頭に。後ろからチョップをすると、そのまま流れるような動作で生十会メンバーに手を翳した。


「ていっ」


 突然現れた少女の控え目な音声とは裏腹に、少女からどっと溢れ出した多量の幻力は、頭を除いて氷漬けになっている生十会メンバーに絡み付くかのように、纏わり付いていた。


(これって。幻力分解っ!?)


 会長は少女がやっていることに気付くと、会長は心の中で絶叫した。


 幻力分解とは、すなわち、幻操師の作り出した幻操陣を通り、現象、もとい幻象となった幻力を、元の幻力の状態、つまり幻象になっておらず、幻操師、ひいては生き物にとって無害な状態に戻す術のことだ。


 この術の有効性は計り知れないものがある。しかし、高い有効性を持つということは、それだけそれを得るだけの難易度。つまり、習得難易度はあまりにも高いということだ。


 この幻力分解を行える幻操師は、この刀和国を含めた全ての国を合わせても、一万人はいないだろう。


 一万人と聞いて、それなりの人数がいるように聞こえるかもしれないが、この世にいる、幻操師の素質を持っている人数と比べれば、その数はあまりにも少ない。


 会長はそれを目の前にいる、恐らく自分と同じ年齢だと思われる少女が行ったことで、純粋に心から凄いなと思うと同時に、心のどこかで、悔しさを感じていた。


「ふー。えーと、ごめんね?生十会の皆さん?」


 少女のおかげで、氷の彫刻から、元の人の姿となった生十会の面々に、助けた本人である少女が言ったのは、謝罪の言葉だった。


「えっと、何を謝っているのかはわからないのだけど、少なくともあなたのおかげで助かったわ。礼を言うわ。……えーと」


「あっ、名前?あたしは雪乃。よろしくね」


「……そう。改めて礼を言うわ。ありがとう、雪乃」


 会長が軽く頭を下げながらお礼を言うと、雪乃は両手を胸の前でひらひらと振りながら、恥ずかしそうに「やめてよー」っと言っていた。


 少女の名前を聞いた会長は、どこか微妙な顔をしていた。


 それは会長だけでなく、生十会の面々もそうだった。


 特に、桜の変化は激しいものだった。


「えーと、あんなが雪乃?」


「んー。そうだけど、誰?」


 桜は表情をピシリと決めると、雪乃に話し掛けていた。


「あたしは雨宮桜」


「雨宮?へぇー。あんたがねー」


 桜が名乗ると、雪乃は興味深そうに笑っていた。


「それで?あたしに何んかよう?」


「いや、用って程でもないんだけど……」


 雪乃に声を掛けておきながら、桜は雪乃に何を聞こうとしていたのかを、まったく考えていなかった。


 桜が口を吃らせていると、代わりに会長が話を続けていた。


「結が桜のことをこう呼んだの。『雪乃』ってね」


「へ?なんで!?」


 会長がそう言うと、雪乃は全く想定外のことを言われたためか、本気で驚いているようだった。


 目を大きく見開き、驚いている様子の雪乃に、会長はその時の詳細を話していた。


 一方。


 雪乃が現れたことで、『氷結地獄』をやめされられた美雪は、少し不貞腐れたような顔になりながらも、雪乃に言われた通り、攻撃するのをやめたようだった。


「……」


「はぁー。そんなに警戒しなくても大丈夫ですよ?もう攻撃の意思は今の段階では、ありませんので」


 美雪は今の段階では、という、曖昧な言い方をしているが、しかし、それが会長の警戒を解く言葉にもなっていた。


 会長は美雪との数少なく、なおかつ、短い会話の中で、美雪の性格を大方把握していた。


 そして、会長の判断は現段階において、それは確実に正解だった。


 会長が予測した美雪の性格は、冷静で冷酷。


 口調は丁寧だが、人が嫌がるようなことでも言う天邪鬼。


 そして、もう一つ、嘘はつかない。


 会長はこの性格を読み取ることで、現段階で美雪が、そしてその中で、リーダーのように振る舞っていた彼女がおとなしくなったことで、同時に他のメンバーからも戦闘意欲がなくなっていることが容易に見ることが出来た。


 それより、今会長が警戒するべきなのは、美雪ではなく、新しく現れた人物。


 つまり、雪乃だ。


 データがない分、行動が読めない。


 そのため、会長は少しでも雪乃を知るべく、桜と雪乃の会話に混ざっていた。


 雪乃の方が、警戒レベルとしては美雪たちよりも上だということはわかったが、それでも美雪への警戒を完全にゼロにするわけにはいかない。


 そのため、会長に代わって、美雪を見張る人物がいた。


 その人物こそ、この生十会の副会長である彼女たちと同じく氷属性を操る少女。六花だった。


「念のためと言うやつです」


「……確かに、それが正しい判断だと、私自身も思いますが。しかし、改めて言わせて頂きます。警戒しなくてもいいですよ」


「……そういう訳にはいかない」


「陽菜ですか?」


「……陽菜?」


 六花の後ろから現れたのは、六花とは少し違うタイプのクール少女こと、宝院陽菜だった。


 後ろから現れた陽菜に、六花が思わずその名をつぶやくと、そのつぶやきを聞いた美雪は眉をピクリと動かしていた。


「……もしかして、【宝院】の陽菜ですか」


「あっ!!あんた陽菜じゃないっ!!」


 美雪が陽菜にそう問いかけていると、美雪と同様、六花のつぶやきが聞こえていたのか、さっきまで会長と話していた雪乃が陽菜に抱き付いていた。


「……く、苦しい」


「あっ。ごめんごめん。いやー、ひっさしぶりだねー」


「……どうして私の名前を?」


「……え」


「……流石にショックですね」


 いきなり結構な力で抱きついた雪乃に、陽菜は本気で苦しそうな表情で伝えると、雪乃は罰が悪そうしながら離れると、それでも嬉しくてたまらないという気持ちを実にわかりやすく表していた。


 しかし、どうやら陽菜は二人のことを覚えていないらしく、頭をこくりと傾けていた。


 いつも表情を崩さない美雪だったが、陽菜の「あなたは誰?」宣言に、傷付いたらしく、悲しいにしていた。


「陽菜?知り合いなんですか?」


「……多分、知らない人?」


「うっそだー!あたしだよあたし!ゆっきっのっ!雪乃だよー!!思いっきり戦ったじゃん!」


 六花に尋ねられても、知らないという陽菜に、雪乃は半分泣きそうな表情で、陽菜の前で自己アピールをしていた。


「む。陽菜はそれなりに私たちと交流があったはずなのだよ」


 美雪、雪乃、六花、陽菜の四人の会話を遠くから聞いていた雪羽もまた、仮面の下で残念そうな顔をしていた。


 雪羽たち【A•G(エンジェル・ガーデン)】と、陽菜の出身の【宝院】は、地上と地下という違いはあれど、同じ場所を拠点にしている。


 元々は地下にある【宝院】だけだったのだが、【A•G(エンジェル・ガーデン)】のリーダーであった奏が、【宝院】の院長と取引をして、地下に【A•G(エンジェル・ガーデン)】の拠点を作らせてもらったのだ。


 【宝院】と【A•G(エンジェル・ガーデン)】は同じ場所にありながらも、二つは完全に独立しており、交流なんてものは皆無に等しい。


 しかし、時々取引内容でもある、【宝院】からの依頼によって、【A•G(エンジェル・ガーデン)】の幹部クラス。つまり、六花衆は【宝院】で教師のようなことをしていた。


 その時、陽菜は【宝院】の人間だったため、六花衆の授業を受けていた。


 しかし、陽菜は【宝院】の優等生だったらしく、ずっと【宝院】を留守にしており、戻って来た時には、突然現れた六花衆に反感を持っており、陽菜の最初の授業を受け持つことになった陽菜に喧嘩を売ったのだ。


 その後、六花衆と陽菜は和解し、それだけでなく、陽菜は特例として【A•G(エンジェル・ガーデン)】への侵入を許可されており、ちょくちょく【A•G(エンジェル・ガーデン)】に来ていた。


 だから、【A•G(エンジェル・ガーデン)】の全員とまではいかないが、ほとんどの人間と面識はあったはずだ。


「にゃー。あっ!そうだにゃっ!きっと雪羽が戦闘着のままだから悪いにゃ!」


「な、何をするのだよ!」


 自分たちのことを思い出さない陽菜に不満を持っていたらしい小雪は、突然、ナイスアイデアとばかりに手を叩くと、今いる四人の中で、唯一、白いコートと白い仮面という、【A•G(エンジェル・ガーデン)】の外での格好。つまり任務時に着ている戦闘着のままでいる雪羽に飛びかかると、手に記号列のような形をしている、独特な幻力を纏わせ、勢いよく雪羽の胸の中心をタッチした。


「なっ、何よこれ!」


「眩しいですー!」


 小雪が雪羽の胸元にタッチすると、同時に眩い光が雪羽の体を包み込んでいた。


「ふ、ふぅー。眩しかったですー」


「す、凄い光でしたね」


 光が晴れると、そこには白いコートと白い仮面ではなく、赤い和装を纏った少女が立っていた。


 もちろん、この少女は雪羽であり、雪羽ははぁーっと深いため息をついていた。


「小雪。何をするのだよ」


「雪羽がそんな格好してるから陽菜が思い出せないのにゃ!」


「違うのだよ。もっとも陽菜と関わりがあった雪乃があれだけやっているにも関わらず思い出せないのであれば、何をやっても思い出せないのだよ」


「そんなことないにゃ!いろいろやってみるにゃ」


「二人ともやめて下さい」


 小雪と雪羽がくだらない、そして低レベルな子供の言い争いをしていると、そんな二人を見かねた美雪が注意をしていた。


「雪羽の気持ちもわかりますが、一応小雪の言い分もわかります。陽菜、まだ思い出せませんか?」


 美雪は二人の意見を聞いた上で、陽菜にそう聞くと、陽菜は考え込むような表情になると、割とすぐに「あっ」っと小さな声を漏らした。


「思い出してくれましたか?」


「……思い出した」


「やったにゃー!」


「そんなバカな……なのだよ」


 陽菜の答えを聞いた雪羽は、ありえないものをみたかのような表情で、固まっていた。


「あら。知り合いだったの?」


「……うん。前にいた孤児院の……お隣さん?」


「そ、そう」


 さりげなく、前まで孤児院にいたことをカミングアウトした陽菜に、会長は微妙な笑みを浮かべていた。


「おいおい。陽菜のやつが孤児院出身だって知ってたか?」


「陽菜さんの名字を聞いた時に、可能性は考えましたが、本当にそうだったとは思っていませんでしたね」


 陽菜が孤児院、それも【宝院】の出身であることを知った鏡と春樹がそんなことを話していると、ふと、真冬の視線が結に移り、その表情を蒼白にしていた。


「いきなりどうしたの?真冬ちゃん?」


「た、た、た、大変です!結様が大変なことにーですっ!」


「結様?……結!?」


 真冬の様子がおかしいことにきづいた会長が真冬にそう問うと、真冬は慌てた様子で結を指差していた。


 会長は真冬の結様発言に「あれ?」っと違和感を感じているようだったが、真冬の様子が尋常ではなかったため、結の方を向くと、会長も慌てた声を出していた。


「おいおい、なんで凍結してんだ!?」


「あなたたちの仕業ねっ!」


「……不覚」


「許しません」


 会長の声から、結の身に、何かがあったらしいことを悟った生十会の面々が結に視線を向けると、そこには全身が固まり、氷の彫刻のようになっている結の姿があった。


 そんな結を見て、それをやったのが六花衆だと思った会長たちは、再びそれぞれの法具を構えていた。


「よくもゆっちを!」


 桜は動揺している生十会員の中でも、特に動揺していた。


 六花衆が最初に現れた時に、結の近くにいたの桜だった。


 その後の、ずっと結の近くで結の周囲の警戒を絶えずしていたのだが、最も警戒するべきであった、美雪の『氷結地獄(コキュートス)』が、雪乃の登場によって回避され、その場の戦いムードがなくなったため、美雪の『氷結地獄(コキュートス)』が完全に起動停止したことを確認し、その状態の結の変化が無ことも確認した桜は、もう大丈夫だと判断し、雪乃の元に向かった。


 突然の結の変化や、【A•G(エンジェル・ガーデン)】という、伝説の一団のメンバーが現れるだなんてことがあったため、生十会の面々はどこか普通ではなかった。


 桜が結の守備から抜けても、他のメンバーが見ているだろうと思って離れたのだが、他のメンバーにはそんな余裕がなかった。


 その瞬間、結は完全に無防備な状態になっていた。


「落ち着いて下さいませんか?戦う意思は無いと言った筈ですが」


「うるさい!ゆっちにこんなことして、戦う意思が無いとだって!?ふざけるのもいい加減にしてよ!」


 美雪は深いため息をつくと、やれやれと首を横に振った。


 確かに、どうやら美雪は本当に戦うつもりがないらしい。


 美雪は一度生十会員たちを襲っている。


 『氷結地獄(コキュートス)』という、あまりにもオーバーキルな術を発動したにも関わらず、結局それを途中で中断し、そのまま戦闘意欲を無くしている美雪に、違和感を感じていた会長だったが。


 やっとどうして美雪が戦闘意欲を無くしたのかがわかった。


 美雪は最初、ここに現れた時、結を壊すと言っていた。


 つまり、美雪のターゲットは元々結だけだったのだ。


 『氷結地獄(コキュートス)』を発動した時も、本当に嫌そうにしていたし、美雪のターゲットはあくまで結ただ一人だったのだろう。


 美雪が戦闘意欲を無くした時には、すでに結の凍結は終わっていたことになるが、その時はまだ桜が結の近くにいた。


 本来ならば、その地点で結を凍結することなど不可能なのだが、それは、雪羽と小雪のコンビネーションによって可能になっていた。


 雪羽の能力は『雪の蕾』。


 その能力は簡単に言ってしまえば、時限爆弾。


 蕾の形をした雪を対象者に取り付け、一定時間後にそれを破裂させて対象者を凍結させる。


 威力は蕾の大きさに比例し、蕾の大きさは目に見えない程の小さなものから、よく学校の理科室などに置かれている地球儀サイズまで自在だ。


 爆発時間も自在であり、雪羽は生十会の視線が美雪の『氷結地獄(コキュートス)』に向いている瞬間に、拳の中で指を弾き、目に見えない程の小さな蕾を結に撃ち込んでいた。


 しかし、蕾の大きさが威力と比例する性質のため、目に見えない程の大きさだと、その威力はせいぜい真夏に常温の水滴を当てたぐらいの、「ちょっと冷たい……かな?」ぐらいの威力しかない。


 そのため、結を凍結することなど不可能なのだが、それを可能にしたのがもう一人のキーパーソン。


 小雪だ。


 小雪の能力は『強化雪』。


 その名の通り、触れたものを強化する雪を作り出す能力だ。


 しかし、この能力は触れたものが雪だった場合、他のものを強化するよりも比較的高い効力を持つ。


 小雪の能力もまた、生み出す雪の大きさは自在であり、雪羽の能力『雪の蕾』と同様、威力は雪の大きさと比例している。


 小雪は生十会のメンバーにバレないように、雪の粒子を出来るだけ小さくしたのだが、触れる相手が雪であれば効力が飛躍的に増す特性と、多くの粒子を飛ばすことによって、雪羽の『雪の蕾』の威力を大幅に強化したのだ。


 美雪が大技で相手の注意を引き、雪乃が場を乱し、雪羽と小雪の連携、二重の幻(ユニゾンファントム)で静かにトドメを刺す。


 それが六花衆の戦い方だ。


 明日は午後六時に更新する予定です。

 これからも応援のほど、よろしくお願いします。

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