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坂の上のりんご  作者: さくら れいな
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闇の始まり

 私の名前は玲奈。

 暖かい春の光を浴びながら、真新しいランドセルが眩しい帰宅通学路

「玲奈、あんたいじめられてるよ」

とよく遊んでいた女の子に教えられた。

 私は最初なんの事か、誰の事なのか分からずポカーンとしてしまった。

 翌日、学校に到着すると昨日言われた事が自分の事であり、現実であることを知った。

「玲奈がきたー!」

「くせーから近寄るな!」

「バイ菌うつるぞ!」

教室に入るなり、クラスが大騒ぎになった。

 毎日お風呂にも入り、毎朝きちんと歯を磨き、顔も洗っているのに・・・


 この日から私の長い長い暗闇が始まった。


 最初はクラスメイト40人ほどの虐めであったが、いつの間にか虐めは広がり学年全員120人総掛かりで虐めるようになっていた。

 毎朝、誰にも「おはよう」と声もかけられず、休み時間に誰と遊ぶでもなく、ただただ透明人間になることで「1人でも大丈夫、あたし強いもん」と強がり、誰も寄せ付けないオーラを放つように変化していった。

 しかし、本心は悔しいやら寂しいやら・・・

 でもそれを表に出せばいじめっ子は余計に面白がるのを小学一年生の私は知っていたので、常に強がり、気にしないフリをしていた。

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