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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

不透明な僕ら

作者: y
掲載日:2022/11/10



この 世界 に


望んでもいないのに、産み落とされて


気づかぬ間に「人生」は 、スタート 切っている。


「偶然」と いう 名 の ない


必然 で 構成 された この 世界へ。





年を重ねれば、重ねる程、この世は、


生きにくく、汚く、

生き苦しいもの だと

嫌な世界 だと


人は知る。




ねえ、そこ の お嬢さん。


未来 を 見据えて、何に怯えているの?


何処まで 逃げても、世界は変わらない


と いうのに。


あの日、君が 綺麗 な 花を摘んで

手が腫れてしまったのは、無知だったからで、


そこにいる虫を潰してしまった のは

花に夢中で、見えていなかった から。


悪気はないことでも 大人は

全て 、 処罰しよう と する。


誰 の 責任 なのか


誰 に 責任 を 押し付けるか


そればかり 考えている。


そんなこと、君 みたいな お嬢さんは

知らないし、知らなくて いいよ。


それよりも、今日は


あの娘 を どこに連れて行こうか。


汚い大人に負けないぐらい

理論で覆せるくらいの子にしなきゃ


この世は、何も変わらない。


それが 僕 には 出来る

ドス黒い程 の 自意識 も ある。




君 は 年を重ねる と


この世 は 、 汚い 世界 じゃない。


と 、僕 に 反論した。


優しさ で 溢れている の だと。



だが、優しさ で 傷つく 世界 が ここ に ある。


きっと 、君 の いう 優しさ は

誰かを容易く傷つけることができる



だから 今 すぐ 僕 に

優しさ を 与えてみてよ

容赦なく 傷つけてみなよ


そうすれば、 きっと、わかるから。





あれから 君 は


学校 と いう 場所 に

通うようになった。


取り残されないよう に 。

せいぜい 空気を読んで


思ってもいないことを

口にするようになった。


皆 に 合わせる の が 正解 だと。


そのうち 、


君の代わりは 、見つかってしまうよ

彼女達は 、敵を作るのが上手。


気に入らない その一言 で

君さえ も 、一人にしてしまうんだ。


そのうち やっぱり 優しさ だけ を

信じ続けた 君は 、独り に なった。


君は そこで 、初めて


憎む と いう 感情を知った。



「私、あいつは 、嫌いなんだ。

見るだけで、吐き気がするの。」


と 口 に した。


優しさ を 信じ続けた

自分 を 憎むべき か

汚い この 世界 か


だから


「アナタに、私の全部をあげる。

だから、アナタだけは、信じさせて。」


そう、君 は 僕に告げた。


君の弱さに浸って、僕 は 利用した。



「手当たり次第 、

弱そうな子に声かけて

味方につければ いい。


いらなくなったら

全て捨てればいい。


僕 が 此所 に いてあげる から。

大丈夫、僕は 君の味方 だから


心配 いらない。」



そのうち 君は 、


手当たり次第 、声をかけた。


独りで居たくない が 為 に。


誰かといる自分を心の中で見つめ、


悦に浸って 、


気に入らなくなったら、捨てる


勝手に 私の黒い 優しさに 浸ったのが 悪い。



一生 なんて いらない。存在 しない。


隣で 泣き喚く 利用した 彼女 を

横目に見て 、次は 誰にしよう。


そんなこと を 思いながら

鼻歌 を 歌っていた。



ああ、でも、きっと 、 こんなの おかしいって

わかっては いるの に やめられない


この 世界 を 生まれたとき に


教えてくれた彼も

ここにいる 誰かも

皆も、おかしい。



でも、きっと、一番

私が 、馬鹿 で 、おかしい。




世界 は 、人の行方は 、どうして

そんな 簡単に 、必然 に よって

決まってしまうのだろうか。


こうなったのも 、私のせい。


全部 私のせい。


あの人 が 、


誰 にも 笑なくなった のも

心 を 閉ざしてしまった のも

人 に 怯えるようになった のも


私のせい。


もう、どうしようもない

この世界 を 愛するべきか


どうしようもない

自分 を 愛するべきか


もう わからない。 

わからない から


あなた に 全部あげる。


私 の 命 も 、心 も 、身体 も 、


全部 あげる から、


信じていい?


あなた しか 、私 には 、いないの。

だから、お願い、信じさせてよ。



ほら、また、あの子も、

私のせいで泣き出した。



── 「終」───

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