詩 さみしげな背中が去っていく
後になってから いつも思い返すと
記憶に中の姿には 顔がうつってなくて
ああ あいつのこと
ちゃんと見てなかったんだなとわかってしまう
頭の中にある映像は
ずっと背中ばかり
同じ場面だけ
何度も繰り返されている
つまんないよ
飽きたんだ
同じことばっか
新鮮味ないね
何度目かのデート
でも何度も同じ場所だから
帰り道でふてくされて
最後は視線も合わせずに
別々に帰ってきた
それが永遠の別れになるなんて
どうして思えただろう
わかっていたら
喧嘩でおしまい
なんてしなかったのに
不器用だって知っていたから
ちゃんと願いを伝えれば
言葉に出せれば
わかってくれたはずなのに
意地はっちちゃって
嫌な恋人だったよね
ごめん