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BONE

貴女が生まれたのは美しい薔薇園

昔、昔あるお屋敷の薔薇園で女の子が生まれました。"少女"は暖かな家庭のおかげで恵まれていました。綺麗で上等なドレスに美味しくて暖かな手料理。家族として歓迎された"少女"はすくすくと成長していきました。その"少女"は容姿端麗であり、今にでも折れそうな位の細い手脚に、瞳はヘーゼル色で髪は腰まで伸びたふわふわした金髪。朝よりも夜を好み、花全体を愛し、その中でもより一層、自分の生まれた薔薇園を愛していました。赤、黄、白、ピンクの薔薇が色別に分けられて種類も豊富だったので、この"少女"は幾度となく薔薇に酔い痴れそうになったのです。"少女"は自分の身体からも薔薇の匂いを放っていました。たった一つの仕草も絵になる様な顔は貴族のお嬢様そのもの。

これは、とある19世紀中世時代のお嬢様のお話です。

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