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005話 ~旅の始まり~

「奈良………………は、修学旅行以来か?それも小学生やったら尚更記憶ん無いわな~。父さんに連れてかれた時…………も、こんな寺は行っとらんしな~。奈良のパンフレットかなんかで探さん「やっほー!」うわ!!………………ってあんたかい!驚かさんといてや!」

「いやーごめんごめん!それよりも、宝玉1個目、おめでとう!」

「あー。うん。どうも。」

「それとね、僕も考えたんだよ。」

「何を?」

「47都道府県と言っても、流石に沖縄はかわいそうかなって思ってね。沖縄には行かなくていいよ。これで46都道府県。滋賀県はクリアしたから残りは45都道府県だね。」

「ふーん。ありがと。それと、ちょっと聞きたいんやけど。」

「何?」

「なんでこんな遊びみたいな感じにしとるん?アニメ見たいんやったら世界戻した方がええやん。」

どーやら、このチャラ男はアニメが見たいがために、こんな遊びみたいな事をやっとるらしいんよね。

「ああ。それのことね。それはね………………………………なんとなくかな。それと、神として仕事しなきゃいけないと思ったから。以上!」

「なんやねん!そのテキトーな理由!!」

「まあまあ。そんなに叫ばなくてもいいじゃない。ね?」

「最初の理由については聞かん。はなっからそんなりするのはわと思っとったからな。せやけど、2つ目の理由は説明してもらうで。神の仕事ってなんや!」

「う~~ん……………………いいよ。教えてあげる。神の仕事ってのはね………………








いつだって食う寝る遊ぶの3れ「ただのパクリやないかい!!」ゴフッ!痛いじゃないか!それと、神の毛が薄くなるから頭は叩くな!!」

「パクリ魔に毛なんぞ要らんわ~~~!!!」

パクリの髪の毛抜いたるわ!

「痛い痛い痛い!!!神の毛を引っ張るんじゃない!」

「うちは髪の毛を引っ張っとるんや!!神の毛は引っ張っとらん!!」

「分かった!分かった!今のはパクリだった!すまない!!」

「全く………………もう、パクリは止めるんやで?」

「はい。」

「まぁ、あんたが比企ニートってことは分かった。」

「はちまンゴッ!!!」

「せやから、パクリ止めろって………………」

「今のは誘導した君が悪い!誘導尋問だ!!」

「それに引っ掛かるあんたが悪い。」

ほんま、神様なんか?普通に居ったら、ただの芸人みたいや(笑)

「君!私は芸人じゃない!」

「分かっとるって。ただの例え話やん。」

「う………………つ、次も頑張って回収するんだぞ!それでは!!」

「……………………なんやったんやろ。ほんま。」

人が変わったみたいやったな…………「それでは!!」なんて捨て台詞残して。

「まあ、ええわ。とっとと帰ろ。んで、寝よ。」

帰りは順調やった。行きとおんなじ道通ったらゾンビにもほとんど会わんかったし、家の近くのゾンビも居らんかった。ちょっとは神らしい事もしとるんかもしれへんね。

「それでも、パクリ魔なんやけどな~」

あっ。ゾンビ言うたら、帰りに駅前の本屋(某ビルの4階)寄ったときは10体くらい彷徨いとったわ。倒したんは3体やけどな。

そっからは、コンビニで水2リットルと、適当な缶詰取って帰った。

「そーいや、水も限りあるし、2年も3年もしたら飲めんくなるしな~。ストロー型の濾過器とかそんなもんとかも取ってこんと…………」

今度、アウトドアの店にでも行こっかな。

「ま、そんなことより~~









飯や!!食べるで~~!!!」

今日の、晩ご飯!

注 今日のわ〇こではありません。うちはパクリ魔ではありませんっ!!!

「あ~あ。缶詰も飽きてきたな~。たまにはあったかい白ご飯と漬物が食べたい~!……………………今度、滋賀出るときんでも、飯盒か鍋か持ってって米炊こっかな?木はあるやろうし、どうせ田舎やからゾンビも少ないやろうしな。明後日出発やけど、持ち物に米追加しとかんといかんな!」

よーし!明後日には山越えて奈良や!今日明日はゆっくり休んどかんとな!!



次の日は、駅前のアウトドア用品の店行って、ストロー型ろ過器とポット型ろ過器、それと適当に測った登山靴とか山用の服とか、色々取ってきて、山越え用の水回収とかしとったら、いつの間にか夕方になっとった。

「あ~、もう夕方か~……」

空は血みたいに真っ赤に染まって、薄く雲がかかっとる。

「嫌な天気やな…………何も起きんかったらええけど…………」

天気予報もなんも無い世界やから、結構前の日から天気予想するんは大事なんよね。ま、雨降ってくれた方が、雨の音でゾンビが寄ってこんからええんやけどね~。

「よし、も一回確認しよっ。

水2.5リットル。カンパン10個に適当な缶詰15個。寝袋にろ過器、チャリ用空気入れ、着替えに小型鍋と米!!それと、後は~………………何かあったっけ?あっ!危ない危ない、地図と昨日の本や!他は………………無いか?バットと包丁も持ったし、飲みもんも食べもんも、ちゃんと入っとる。………………薬…………も、入っとるな。よし!こんなもんやろ!!」

後は、ゆっくり休んでご飯食べて出発するだけや。

「明日か………………」

ちょっと怖いけど、これも人類とうちの夢のため。何がなんでもこの世界を戻したる!

「それじゃ、寝よっと。おやすみ~~」

荷物も準備出来た。後は、休んで出るだけや!!!

あっ。火着けるんなら、チャッ〇マンと着火剤要るやん。それと、新聞紙は防寒用にもなるし、入れとかんと。

「いや~、よく思い出せたな~。すっかり忘れとったし……」

目覚まし時計は9時を指しとる。電気も止まっとるから外は真っ暗、ゾンビが居るかどうかも分からへん。

「そもそも着火剤なんて有ったか?」

父親の物置を漁る。あの人はキャンプが趣味やったから持っとる気がする…………

「あっ。あった。…………チャッ〇マンもいっしょか!よかったよかった!」

新聞紙はその辺にあるから、これで全部やな。

今度こそ大丈夫やな。

「明日は、6時に目覚ましやな。ほな、寝よか…………」

もう、これで大丈夫………………な……………はず…………………………







ガチャ

ギィーーーーー………………

短いですが、お読みいただきありがとうございました!

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