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第7話 勉強会!そして打ち上げ(遊び)でフィーバー(古ッ)

謎(?)の爆発事件が起きて、学校が全壊してしまい、いま復旧作業にいそしんでいます。業者の人が(笑)


そのあいだ学校が休みになった。理由は簡単だ。近くに高校が全然ないから…。そのかわり宿題が出されてしまった。


んで、今日はその宿題を早めに終わらしてしまおう。ということで俺ん家で勉強会をすることになった。


メンバーは俺、美咲、尚哉、柊先生、ピエール(?)だ。


美咲はもう終わらしたらしく、遊びに来ているようなものだ。いまはピエールと遊んでいる。


「ピエール〜♪ホラ、宙返り宙返り〜」


「ニャ!?」


なんかピエールが無理だよ…、と言いたげな表情で美咲をみる。ちなみにピエールとは猫の名前で、品種は……わからん。なんか白い毛にスラッとのびた細い体をしてる。まあそんなことはどうでもいい。


俺はまず得意な国語の宿題を終わらすことにした。ほとんどが分かるので案外スラスラと解けたが所々わからないところもあったが、まぁそのへんは柊先生に手伝ってもらいなんとかできた。

ちなみに尚哉は柊先生が

「ヤニ!」

といったのでいま煙草を買いに行っている。たしか煙草嫌いなんじゃなかったっけ……?


「ホラ、ピエール!フラダンスフラダンス♪」


「ニャニャニャ〜♪」


案外ノリノリ!?


っと、はやく終わらせて遊びにでもいこう。


え〜っと…


「柊は神を殺す者なり……なんだこりゃ(呆)しかも神殺し!?」


「私の小説よん♪」


柊……お前……


「これは飛ばすとして……、これはなんと読むか。{麒麟}{薔薇}{檸檬}{柊}……柊?」


「さぁ!読んでみなさい」


読んでみなさいって……、全部読めるけど柊って……どんだけ自己主張したいんだよこの人は。


「さぁ!さぁ!!さぁ!!!」


「えっと…{きりん}{ばら}{レモン}{ひいらぎ}かな?」


「ブ〜〜〜〜〜〜!惜しいねぇ〜。うん。実に惜しいねぇ〜」


うっ……


こんな精神状況のままではいつコイツを殺してしまうかわからない…


マジうぜぇ…


「で?なにが違うわけ?」


ちょっと投げやりになってしまう。


「{柊}が違うの。正確な読みは{かみ(神)}なのだ」


うん。コイツはバカだ。バカボンだ。


こんなやりとりをしている間に国語は終わり、尚哉も帰ってきた。


煙草を柊先生に渡して机の前に座った。ちなみにいま座ってる机はよくある折り畳み式の四角いのね。


「次はウニ買ってこい。」


「買って来ます!何処に売っているんですか?」


パシリ魂に火がついたぞ!

「とりあえず北海道で」


とりあえず!? しかも北海道って……


「北海道へいざ行かん!」


ダダダダダダ


行ってしまわれた。彼はこのままパシリとして生きてゆくのでしょうか?


っとそんなことを考えていると横からピエールの悲鳴が聞こえた。


「ギニャ〜〜〜〜!」


「オイ〜。逃げんなよぉ〜。皮膚めくらせろ〜」


「ニャメテ〜〜」


「アハハハハ。コイツ喋った〜。皮膚はぎて〜」


やめてくれ!

ミミズだってオケラだってピエールだってみんなみんな生きているんだ。


「アンパンMEN?」


「いや、ちがう」


「話がそれてるぞ斉條クン♪」


「は、は〜い」


強制的に勉強に戻されました。これから取り組むのは数学。実は超苦手だったりします。


「さあ、この問題を解きなさい。」


「無理です。」


「せめて三平方の定理ぐらいは……」


「無理です。」


「………」


「無理です。」


「なんにも言ってないよ?」


だって無理だもん。


「じゃあどこまでなら出来る?平方根?2次関数?」


「フェ、フェルマーの最終定理」


「な、なにそれ…?」


「え〜っと……とにかくメッチャ難しいです。答えは『無い』ですね。Nothing」


「………」


どうしたんだ?


「すごいね淳〜。フェルマーの最終定理ってアタシでも苦戦したよ〜」


おぉ、美咲


「そんなに凄いんだ…」


「数学はアタシがやったげるから英語やっちゃいなよ淳」


「ありがと〜!じゃあ英語やるかな」


「……ハッ! ダメ! 自分でやりなさい」


「いいんですよ。ピエールにも飽きたし」


「…ァ……ニャ……」


とうとう力尽きたか。無理もない。相手は超能力者だ。命がいくつあってもたりないよ


「まぁそういうなら。じゃあ早く英語終わらして遊ぼっ」


「イエッサー!」


英語に突入!

実際英語のテストは80点以下はとった一度もない。故にソッコー終わるだろう。


「じゃあ{Kill'em Oll}の意味を答えなさい」


「え?」


「だから{Kill'em Oll}よ」


「なんだそりゃ」


「{Kill'em Oll}の意味もわからないの? {皆殺し}だよ!」


知らねぇよ! それ以前に皆殺しってお前……

そんなの使わねぇだろ!


「次は{Service}ね」


「{便}かな? うん。たぶん{便}だ」


「ざぁんねぇん! 答えは{佐伯尚哉}でした〜」


そっか〜 尚哉か〜

いや、違うだろ!

便=不要物=パシリ=尚哉 か?


「次は{Ability}よ」


{Ability}は{能力}って意味だがこの人は普通の問題は出さないから少し捻らねば…。

!! そうだ。美咲のことか。コイツは超能力者だ。だから{Ability}か…


「{美咲}だ!または{斉藤美咲}だ!」


「バッカ! ちげぇよ! {能力}に決まってんじゃん」


まんまキタ〜!


「アタシがなんだって?」


「いや、なんでもないよ」


「そう?」


「そうさ」


「あっそ。まあいいや。早く終わらして遊び行こっ」


「はいはい」


「5分以内ね」


「……はい」


っと、無理難題をかせられ、勉強にもどる。と言ってももうほとんど終わってるから5分もかからないだろうけどね


「残り1分」


「はやっ!」



――――――



「も〜い〜か〜い」


宿題も終わったところでなぜか公園でかくれんぼしています。ガキっぽいけどたまにやると熱くなるんだよな〜。ちなみに鬼は尚哉だ。宿題がおわり、家を出て公園に向かう途中でバッタリあったのだ。その時の尚哉の第一声は

「北海道ってドコ? ヨーロッパの辺?」

だ。バカの中のバカだね。


「先生み〜っけた!」


! 早くも先生が見つかったか。しかも先生は最初に見つかったかのが気に入らないらしく尚哉を馬乗り状態で殴りまくっている。


よし。いまの内に移動だ!


俺はさっき先生が隠れていた場所に隠れた。心理的に一回見た場所には居ないと決めつけてしまうのだ。


ホラ 案の定他の場所を探し始めた。


「斉藤み〜っけ」


「テメェ〜」


「ぎゃ〜」


やっぱり美咲も柊先生と同じ行動をとったよ。尚哉は既に死んだも同然だな。


ドン


ん? 背中になにかが…


「斉條クン☆ニャンニャンしよ」


「ギャー」


「あっ! 淳み〜っけた」


「……あ」


尚哉が殴られているのも計算の内だったのか。そして背後から先生が飛びつく。恐ろしい作戦だ。やられたぜ。でも先生は本気だったから怖い(汗)


「じゃあ次先生が鬼か」


「え?」


「そうだよ。次は柊じゃん」


「そうですよ。」


あれ? 先生プルプル震えてるよ? しかも目が泳いでるっていうか平泳ぎしてる……


「………今日はこれにて終了! さぁ帰った帰った」


「「「え〜」」」


「また学校でねえぇぇ……」


先生は走りながら別れを告げていた。


「じゃあ先生がいなくなったんだから順番的に斉藤だな」


「まだこんなことやる気? 佐伯、死んだほうがいいよ……。それともアタシが殺ってやるかい?」


「いや〜〜〜〜〜」


尚哉が逃げていった。そして美咲は追い掛けていった。


「さて、帰るかな。ピエールも待ってるし」


俺はピエールの待つ家に帰っていった。


元気かなアイツ…
















「ただいま〜」


家から歩いて10分もしない公園から帰ってきた俺。家ではピエールがくたびれた親父みたいにソファーに座っていた。


「オカエリニャ」


喋った!? そういえば美咲相手にも喋ってたな。(ただ拒絶していただけだが)ほんとにコイツはなんなんだろう。


「ニャンデアタシノニャマエガ【ピエール】ニャノ?」


コイツ雌なんだ……


しかもなんか喋り方がすっげぇうぜぇ……


「ノリかな……」


「アタシニハ【ピエトロ・クリエール】ッテニャマエガアルノヨ」


「略して【ピエール】じゃん」


「あ……、本当だ。これからはピエールでよろしくね。アツシ♪」


標準語も喋れんの?






コイツは一体……?

ピエールの正体は一体……


次回に続く…

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