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第6話 怪談話!俺怖いの苦手なんだよなぁ…

先日、職員のボーリング大会があった。練習の甲斐あって柊先生は優勝!翌日からなぜかそのときの優勝賞品の王冠をかぶって学校に来ていた。


ってか教師が王冠かぶって登校ってどうよ?


授業が面倒なので保健室にサボりに来ました


「「おはようございま〜す」」


と軽く挨拶。すると柊先生が元気な声で挨拶


「おはよう斉條クン、とオマケ」


柊先生にとって美咲はオマケらしい。


「当然グリコのオマケだろうな?それ以外は認めねぇぞコノヤロー」


意味わかんねぇよ。グリコのオマケはそんなに偉いのか?

それ以前にオマケ扱いされたことにキレろ!


「じゃあこれからはグリコと呼んでやろうではないか」


お前にそんな決定権があるのか?


「ありがたき幸せ!まさかメインの方になれるとは…」


お前も喜ぶな

しかも異常にクネクネしすぎだ。


「それより斉條クン、サボりかい?」


「そ

「そうですよぉ♪」


被らせやがったなグリコめ!


「グリコには聞いてねぇんだよクソが」


グリコはいい(?)としてクソはないだろ


「クソ!?……あ、あんたなんか『美人保健教師のえっちぃ診察』にでもでてろチクショー」


AVっすか!


「もう出てるわ!」


衝撃の事実!?


「ちょうだい!それをアタシのコレクションにしたいからちょうだい!」


「ヨカロウ」


とうとうコイツらはよくわからないことをしはじめた…



「どうせサボりなんだから怖い話してよ先生」


「しょうがないねぇ。じゃあ斉條クン、カギ閉めてくれる?」


「はぁい」


というわけでなんか怪談話をやることになってしまいました。

俺こういうの苦手なんだよなぁ〜













「これは友達の友達の友達の友達の友達の友達の友達の友達の友達の友達の友達の友達の友達の友達の友達の友達が実際に体験した話なんだけどね…」


うわぁ……作り話100%だ


ちなみにいまの保健室は電気を消して暗幕をかけて丸い机の上にロウソクをおき、そのまわりに3人で囲うように座っている。


「その人は会社からの帰り道を歩いていてね、残業でとっても遅くなって周りにはひとっこひとりいないわけよ。するとなんか後ろがむしょうに気になったわけよ。んで後ろを見てみても誰もいない。でも確かに誰かの気配がしたんだよ。少し歩いてまた気になってみてもでも後ろには誰もいないの。そんで前に振り返ったら…」


「ふ、振り返ったら?」


「オタクがいたの!もう怖くって怖くって」


オタクかよ。夜道にオタクってなんかすご〜く怖いな…


「しかもコスプレ」


コス……!?


「で、なんのコスプレ?」


「HG」


「「怖ぇ〜」」


パチッ


不意に先生が電気をつける。目がなれてないのかまだ完全に開かない


「はい、怖い話はここまで。もう帰りましょ」


「え?いま一時間目おわったとこじゃないの?」


うんうん、と俺も賛同する。実際そんなに時間かかってないはずだし


「ダルイからサボるのよ」


「さすが先生☆」


「それは賛成しかねます先生」


この先生はすこし頭が痛いようだ。ようするにバカってことね


「早く帰るよ」


もう帰る準備終わってるし!


「淳〜はやく〜」


「はいはい」


最近授業に全然出れてないような気がするな…










「…で、これはなんだい美咲さん、柊さん」


「これは花火よ?そんなこともわからないの?おバカねぇ…。こんなのが息子なんて彩子さんがかわいそう…」


花火ってのはわかってるよ!ってなんでこんな中途半端なところで親の名前出すんだよ!まぁそれより気になるのはこの花火だ。明らかに打ち上げ式で直径20センチはありそうな筒がそこら中にセットしてある。


危険度MAXだ


「さあ、やろうではないか。」


「あぶないからこれは辞めようぜ?な?」


「…う、淳が言うなら…」


「じゃあ手持ちタイプのやつやろ〜」


柊先生の意外な諦めの良さにビックリしつつロウソクに火をつける…、火がない…


「アタシ火もってないよ〜」


「先生は煙草は嫌いなの」


火がないなら花火やろうとするな!


「でも火をおこせばいいんでないの?」


「ナイスアイディアグリコ!」


スゲェ、カタカナばっかだ。じゃなくてどうやって火を?


「ファイア!」



ゴウッ



火をおこすっていうより火を出すってカンジだな。つーかコイツの超能力は無限の可能性があることに驚いた。


「いまのどうやったの?グリコ!教えてくれ!」


「また今度ね」


しかも伝授可能!?


っと、なにはともあれ火はついたので花火を始める。30分もすると全部終わっていた。


「楽しかったね先生」


おれは先生に問いかける

しかし先生はなぜか笑っていた


「キタキタキタキタキタキターーーーー!打ち上げ花火ィィィイイ!」


やっぱりやる気だよこの人……

教師にふさわしいかを社会…いや、世界に問うべきだ。


「着火」


うぉぉぉお!?もうつけやがった〜!思い立ったら吉日ってやつか?


ドン


お腹に響くかの様な音と共に花火の玉が天にむかって飛んでいく。と思っていた。


ヒュルルル


なんと花火は学校に…


ズドーン


直撃


ジリリリリリリ


学校から微かに非常ベルが聞こえる。とうとう犯罪を侵してしまったか…


「ひょ〜☆た〜のし〜♪もう全部イッキにやろう!」


「いくぜグリコ!」


ドドドドドドドドン


次は一発じゃなく確実に20発は越えている



ちゅど〜ん



「この世は私のものだ。作るも壊すも私の自由。我は神なり!」


先生は学校が焼け、崩れていく様を見ながら意味不明な事を言っていた。


当然警察が駆け付け俺たちは脱兎の如く逃げた



――――――


今日の夜のニュース


《本日未明、江洲葉(エスパ)高校に謎の爆発物が落とされました。奇跡的に死者は無し。しかし職員の麻生校長先生が軽い火傷を負いました。本人曰く

「なんか急に爆発しちゃってさ〜。オニビビったんだけどぉ〜。……あれ?古い?」

だそうです。近くの公園に発射物があり、現在、警察が鑑識に入れています。三人組が逃げていたという目撃情報もあるそうです。情報によると三人組のリーダー核とおぼしき人物が

「我は神なり!」

と叫んでいたそうです。では次のニュースです………》


ヤッベェ……

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