第11話 クリスマスパーティー(前編)
更新かなり遅れてごめんなさい。 しかも前編って………申し訳ないです。
では本編を……゜+゜)ノ
「じんぐるべぇ〜る、じんぐるべぇ〜る、すっずっがぁ〜にゃるぅ〜♪」
「………」
朝からテンション高いなオイ……
現在の時刻は5時ジャスト。5時からこのテンションはないって………
ちなみに歌っているのはお馴染み、ピエールだ。 いまは人化している。
あと前までは『……ニャ』という口癖が付いていたが、なんかしっくり来ない、と言う理由で止めたらしい。
自分勝手な………
「アツシ〜♪ きょうはまちにまった『くりすもす』だぁ〜♪」
「そうかぁ〜、よかったなぁ〜。 でも『くりすもす』じゃなくて『クリスマス』なんじゃないのか?」
「そうともゆぅ〜♪」
まぁ十分キャラはあるからいいか。
そういえば………
「なぁ、ピエール」
「にゃぁに?」
「前に美咲がクリスマスパーティーやるって言ってたけどどこでやるんだ?」
「う〜ん、多分家じゃないかなぁ〜?」
そう、今日クリスマスパーティーをやる予定なんだ。 まぁ美咲の勝手な決定だけどね………
「アツシ、ぷれぜんとこーかんするんじゃ無かったっけ? アタシふりかけしかにゃい(無い)んだけど……」
ふりかけか……。 まえ買ってやったっけ。 でもあと一袋だけだったような………
「まぁ一袋しかないけどね♪」
やっぱり……
「アツシはにゃににするの?」
「まぁ俺はアクセサリー類かな。 女性ならそれが良いだろ。」
「でも尚哉だったらどうするの?」
うーん………
「没収かな」
「………」
「………と、とりあえず飾り付けでもするか」
「そ、そうだね♪」
というわけで飾り付けを始めることにした。
飾り付けはまぁ、折り紙で作った鎖や、ツリーに色々(星やらなんやら)付けたりするだけだ。
「ケーキも買わなきゃ☆」
そうでした………
ウチの近所にはうまいケーキが売ってるケーキ屋があるんだよ。 味はもう絶品で食べたら最後、他のケーキが旨く感じなくなるくらいだ(少し大袈裟かもしれないが)。
ちなみにいまそのケーキ屋『らぴすらずり(何故か平仮名)』にピエールと一緒にいる。
「ここのケーキは旨いんだぞ」
「そうにゃの?」
「そりゃあもう絶品だ」
「早く食べてみたいにゃ。 じゅる」
じゅる、ってお前………まぁいいか。
「じゃあどのケーキ買うかなぁ〜? やっぱりショートか? それともチョコ………。 ピエールはなにがいい?」
「チュッパチャップス舐めたい♪」
「人の話し聞いてた?」
「ももの味がいい♪」
「はいはい、買ってやるからピエールも一緒に考えてくれ!」
「う〜ん、やっぱりピーチがいいかなぁ? でもそれよりももの方が……う〜ん」
もももピーチも一緒だろ!
「もういいや、ショートにしよう」
「え〜、チョコがいい〜」
「さ………」
「さぁ………?」
「最初から言えぇ〜!!!」
結局買ったのはチョコケーキ。 サイズは………とりあえず直径50センチはある。
………でけぇ
そんなことを考えていると前方から声が………
「さぁ〜いじょ〜くぅ〜ん♪」
柊先生だ。 正直うるせぇ……
ピエールも耳抑えてるし
「さぁ〜いじょ〜くぅ〜ん♪」
「……目の前でそんな叫ばないで下さいよ」
「ぶー」
ぶー、って頬膨らまされても………
「よぉ、淳」
「よぉ、パ……尚哉」
ヤバイヤバイ、パシリと言いそうになってしまった
「え? パ? パのあとはなに? もしかして『シリ』?」
「ち、ちげぇよ。 その………パルテノン神殿っていいよな、って言おうと思ったけど止めたんだよ」
「ぷっ、なんだよパルテノン神殿って……ぷぷっ」
……だまれパシリ
「ごめんねぇ〜☆ コイツずっとあたしについてくんのよ」
ストーカーじゃねぇか! 通報しろよ
「まぁ今はただのあたしの『財布』だしっ☆」
それは人としてどうかと………
「さ……」
「な、尚哉?」
「財布……さ……財布………財布?」
尚哉が壊れたぁ〜!!!
「ニャオヤ、元気だしなよ! ニャオヤは大切なボケなんだから☆」
ナイスフォロー! ピエール
「ピ……ピエールー!」
なんと尚哉がピエールに抱きつこうとした!
逃げろピエールー!!
「ひゃっ!!」
「トールハンマー!」
ドゴォッ!!
「ぶっ!!!!!?」
ナイス柊先生! ただのパンチに『トールハンマー』という名前はどうかと思うがナイス!
「アッシ〜! 怖かったぁ〜」
ガシッ
ピエールが泣きながら抱きついてきた。 でも名前がアッシ〜だったような………
まあとりあえず頭撫でてやろうかな
「よしよし」
「…ぅ……うぅ……」
それにしても尚哉ヤバイな。 だって右頬が尋常じゃないほど腫れてるし。
「大丈夫か? 尚哉」
「斉條クン! そんなのほっといて早くパーティーしよっ」
「そう、だよ、ア、ツシ」
そんなにいやだったのかピエール………
「じゃあ行くか」
………尚哉、早めに復活しろよ
そんなことを思いながら(俺だけだが)俺たち3人は尚哉を残し、家に向かった
…………つづく