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第1話 普通の高校生と超能力女

俺は普通の高校生2年生。

普通に伸ばしたボサ髪に普通の輪郭。顔は…まぁ中の上ぐらいってよく言われる。

いたって普通の高校生…のはずだ。


そんな俺がいま先輩10人に体育館裏(超ありきたりだよな…)で囲まれている。


それではみなさまに事の経緯を箇条書きで話そう(実際細かく言うのがめんどくさいから箇条書きで…)


――――――


・俺はダチと話している


・ダチが先輩がたに呼び出される


・俺は手を振って見送る


・ダチ目で助けを求める


・しょうがなくいっしょに行く


・先輩がたがニヤリと笑う


・そのまま体育館裏に直行


・先輩がたが早速ダチを囲む


・先輩の顔面ストレートがダチに炸裂


・ダチ気絶(弱ッ!!)


・次の標的が俺に代わり俺を皆で囲む


――――――


…で今に至ると言うわけです。


「てめぇなにさっきからブツブツ言ってんだゴルァ」


「それはみなさんに説明を…」


問答無用で先輩はパンチのモーションに入る


それをヒラリと避けカウンターでアッサリ気絶させる


他の先輩がたが四方八方から殴りかかってくる…


否。殴るモーションに入った所で動きが止まる


なんでだ?なんで止める?

これから全員カウンターパンチでノすところだったのに…


「危ないじゃんッ…まったく…淳ったら…」


ソコには右手をかざした俺の彼女の斉藤美咲が立っていた。髪はショートの茶髪で顔は少し幼さが残っている。まぁかわいい部類に入るカナ。

ちなみに淳ッてのは俺の名前ね!フルネームは斉條淳ってんだ。


「これからがいいとこだったのにぃ〜」


「バカ言わないの!」


そう言うと美咲はかざしていた右手を横に振った。すると俺の周りの先輩がみんな気絶して倒れていった。


そう、美咲は超能力が使える。


「学校で超能力使うなよ!バレたらどうすんだ!」


「はいはい。早く教室戻らなきゃ欠課になっちゃうよ?」


「ヤバッ!」


俺は慌てて気絶中のダチの息子(アレねアレ)を蹴って無理矢理おこす。そうとう痛そうだったがその辺は気にしない気にしない


「早く行くぞ」


「うん」


「……ぉ……ぅ…」


三人(一人は激痛により超内股)で我が教室2―3へ急ぐ








教師の数分の説教を聞き流して自分の席に座る。


美咲は超能力で教師の使っているチョークを折って遊んでいる。全てのチョークを折り、教師は不思議そうに職員室にチョークを取りに行った。


そして教師が戻ってきてスグに終業のチャイムがなった。


かわいそうな教師だな…


そして美咲はクスクスと笑っていた…


恐ッ!






今日最後の授業が終わり、美咲といっしょに帰る。

…と言うかいっしょに帰らなければ多分超能力で残虐な攻撃を受けることになるだろう…


「ねぇねぇ、淳ッ!」


「ん?なに?」


「今日淳ん家行ってもいい?」


「あぁ!じゃあ一回帰って着替えてこいよ」


「制服のままでいいよ。このまま行こッ」


「? あぁ、うん」


なんか話でもあるのかな?

そんなことを考えながら家への道を歩く。






「ここは俺の家です。小さいアパートを借りて一人暮らしをしてるんだ。受かった学校が家から限りなく遠かったので一人暮らしを許されました!って寸法よ」


「そうなんだぁ」


「そうなのだ!ってなんで美咲にも聞こえてんの?」


「だって普通に喋ってたし」


マジ?まぁいいや。みなさんにも聞こえただろうし。


「で、話ってなんだぃ?」


「実は…」


「実は…?」


「淳に借りてたCD全て壊しちゃった…」


「……マジ?」


「……テヘッ」


テヘッ じゃねぇよ!

テメェに貸したCDの中には生産中止になったCDもあるのに…


「ごめんね〜」


まるで反省している様に見えないのがスッゴイむかつく!いますぐ殴り飛ばしたいくらいだ!


「ごめんで済むか!弁償だ弁償!」


「弁償?…やだよ」


「オイィィィィ!なんで拒否するんだよ!お前に拒否権は無いんだぞ!しかもどうやったら全部壊すんだよ!20枚はあったぞ!」


「あぁ…その辺に抜かりはない。ときメモやってたら全部踏んじまった!」


ときメモ!?


ときメモってそんな作用あったっけ?


「えっと、お詫びといっちゃなんだけど手料理作ってあげるからそれで許して」


「う〜ん。じゃあそれで許してやるよ。」


俺って甘いなぁ(笑)



俺は忘れていたんだ。

美咲の料理が殺人兵器だということを…


俺は見逃していたんだ。

美咲が料理に超能力でトッピングをしているところを…






その後、俺は3日間生死の境をさまよい続けた。さまよい続けている間、本気で【美咲殺害計画】を脳内で考えていた…

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