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王道で行こう!  作者: たまさ。
夜遊び
79/101

その1

――かあさま……


ぽんと耳に飛び込んできた音に、ルディエラは自分が夢を見ていることを知った。耳の奥ですすりあげるようなか弱い声は、誰でない幼い頃の自分の声であったから。

周りを見回せば、けぶるような新緑。

きらきらと光る木漏れ日。

郊外にある自宅が視界に入り込む。

二階建ての母屋に、離れがある多少広めの父の家が遠く離れた場所にしっかりとうつりこむ。そしてもう一度ぐるりと首をめぐらせれば、深い森の中にひんやりとした霧を這わせた小さな泉。

泉の前には母が――家族の中で唯一小柄で優しい顔立ちの人が、ぽつりと一人立っていた。


幼い声で、自分の声が母親を呼ぶ。

彼女は時々遠い目をして、そして少しだけおびえるようにルディエラを見返した。


「かあさまは……ルディ、嫌い?」

 物心ついてから母に抱き上げてもらった記憶は無い。父兄達はひょいひょいと自分を抱き上げてくれるけれど、母の手は何かを恐れるとでもいうようにそうしてはくれない。

 だから、つのる不安に幼い子供はおずおずとそう投げかけたのだ。

「馬鹿をおっしゃい」

 母は驚いたように目を見張り、困ったようにルディエラの頭にそっと手をあてて赤い髪の毛をくしゃりと混ぜた。


「大好きよ」


ただ……ただね。

ルディエラ、かあさまは怖いの。

――いつか、また、あなたを失ってしまうのではないかって、そう思うと怖いのよ。あなたが壊れものみたいに思えて……とても、とても怖いの。


 おずおずと、そっと。

本当に壊れ物でもあつかうかのように、母の手がルディエラをそっと抱きしめる。兄とも父とも違う、細くて繊細で、そしてたよりない手は、わずかに震えてさえもいた。


ルディは壊れたりしない。

ルディは大丈夫――ルディは、


「父さまみたいな筋肉マッチョになるから大丈夫!」


――という自分の声で晴れやかに目覚めたルディ・アイギルとは対照的に、その日同室の第二騎士団副長クロレルの目覚めが悪かったのは、筋肉軍団の夢を見た為であったのか、それとも何故かふてぶてしい灰色狼のカムが自分の腹の上で寝ていた為かはさだかでは無い。


***


「何を突然」

 ルディエラを自分の隊に戻したい――しかも私的な理由でという幼馴染にして副官を前に、第三王子殿下キリシュエータは自らの意識を切り替え、冷静を装って問い返した。


 ティナンが苛々とした鬱積したものを抱え込んでいるのはイヤという程判っている。だが、何故突然そんなことになったかといえば――やはりあの回廊での出来事が引き金であろう。

 ティナンに言葉を促すが、ティナンは相変わらずびりびりと不要な書類を神経質に破りながら――この行動がまずこちらの苛立ちを誘う――ついっと視線をそらした。

「ティナン」

 さも言いたくないという様子を諌めるように名を言えば、ティナンは顔をしかめた。

「思い切り私的なことですので」

「私が言えと言っているのだ」

 むしろ吐け。

この部屋の雰囲気を悪くしているその腐った思考をすべてぶちまけろ。

こちらこそが苛々させられているのだと示すように、キリシュエータは自らの前にある執務机に手の平を押し当て、たんたんっと指先で磨き上げられたなめらかな表面を叩いた。


 それでもティナンはいったんは躊躇を見せた。

私的というのだから、職業倫理には外れているのだろう。だがこう八つ当たりされているのはいただけない。

 じろりと更に強い視線で睨みつければ、ティナンは視線をそらしていつつも睨まれていることは感じるようで、眉間にわずかに皺を寄せていったん口を開き、また閉ざす。

更に圧力をかけようとしたところで、その口がぱかりと開いた。


「……あの子がまるで自分のもののようにアラスターが言うのが許せません」


ものすごく私的というか――なんだそれ。

私的という言葉すらもおこがましい。

ただの言いがかり。


「挙句、ぼくの手元からあの子をかっさらって行ったんですよ。何が自分の部下ですか! ぼくはあの子のお兄ちゃんですよっ。誰はばかることなく立派な家族だというのに! 腹立たしいを通り越して切り刻んでやりたいくらい憎たらしい」

 

 手にしていた書類の残骸をぐっと握りこんで力説する副官に、キリシュエータは完全にあきれ返り、眼差しを細くして身を起こした。

 たんっとその勢いで執務机の表面を叩く。


「はいはいはい、却下」


「だーから、私的なことだと言ったじゃないですかっ」

「おまえは子供かっ」

 というか、馬鹿だろう。

自分より馬鹿がいるということはなんともほっとさせられる出来事だ。

最近自分があまりにも愚かなのでは無いかという壁にぶちあたっていた自分には丁度良い比較対象だ。

――もちろん、そんなことでほっとしている場合では無いのだが。


キリシュエータはふんっと鼻を鳴らし、さげすむように部下を見返していたが、相手の感情の高まりはすでに収まるところを知らないのか、腐った思考回路をだらだらと露呈してくれる。

「それに、もともとぼくはアラスターが気に入らないんです」

「下らん」

「あの筋肉! やせているぼくには到底無理ですからね。あれはずるい――今日のあの子の目を見ましたか? アラスターを見た途端にきらきらとさせて!」

きらきら?

果たしてそんな事実があったであろうかと眉間に皺を寄せ、キリシュエータはその場面を思い返してみた。

 言われれば確かにルディエラはアラスターの出現にものすごく喜んでいた。だが、それは説教魔――兄――の魔の手から救い出してくれる相手を見つけたからではあるまいか。 まさに藁にもすがる勢いで。

その説教魔には自分も含まれていることは、このさい無視。


「骨が太いんですよ、あの男は。そこからしてぼくとは違う」

「……」

 更に熱が入るティナンの言葉に、キリシュエータは小首をかしげた。


「ぼくは絶対に許しませんよ!

アラスターなんて筋肉が自慢の三十過ぎの男やもめじゃないですか。あの男がある日突然妹を下さいなんて言い出した日にはどうしてくれるんですか。ルディがアラスターと結婚? 無理です。絶対に無理。

あの子はまだぴちぴちの十代ですよ! あの犯罪者めっ、許さん」

「おまえ、いったいぜんたいどうしてそう飛躍し……」

 本気でその頭が心配になる。

何よりアラスターが不憫すぎる。

何故突然謂れの無い難癖でここまで貶められなければならないのか。かってに犯罪者扱いするなど言語道断だ。

そもそも、そんな事実などどこにも無いというのに。


「ルディの理想ドンピシャなんですよ!

あんな男の近くにあの子をおいておいて、間違いがあったらと思うと、お兄ちゃんは脳の神経がぶち切れそうです」

「――」

ルディエラの理想。

そんなモノがあるのかと眉間に皺を刻んだが、言われてみればキリシュエータでも知っていた。

他ならぬルディエラ自身が公言していたではないか。

――酒を飲んで痴女まがいに。

あの小娘は確かに筋肉質な男を脱がそうと豹変していた。


「ルディはへんなところで積極的だから、アラスターの寝台にもぐりこんだりしたら、あの朴念仁はきっと責任をとるだの何だのって騒ぐに決まっています。もちろん責任はとらせますが、って、だからって結婚とか駄目です。そんな責任の取り方は完全却下。

そんなことで結婚とかありえない。というか、あの子が男の寝台にもぐりこむ? お兄ちゃんはそんなふしだらなこと考えてませんよっ」

 支離滅裂なことを叫ぶティナンを、キリシュエータは能面のような無表情で見つめていた。


まて、あの筋肉がうんたらというのは、自分が筋肉質になりたいという意味じゃないのか?

実は好みのタイプの話なのか?

ティナンがおかしなことを口走っている前で、キリシュエータは思わずそっと――拳に力を込めて腕の関節を意図的に手前に曲げた。

「……殿下?」

「いやっ、なんでもない」


ちょっと筋肉を確かめてしまった第三王子殿下キリシュエータはつっと視線をそらした。


***


 本日のお茶はシナモンティ――それはいい。

添えられているデザートはフランボワーズ。それも良し。

この季節、ルディエラもセイムと二人して泉の近くに野いちご(フランボワーズ)を摘みに行ったものだ。

 むしろフランボワーズは好物と言ってもいい。

だが、問題があるとすればそれは、

「何でぼくってばお相伴に預かっている訳でしょう……?」

むしろ面前の第二王子殿下リルシェイラは苦手な部類だというのに。


本日もせっせと三つ編みを作って作られたふわふわのソヴァージュの第二王子殿下リルシェイラは口の中にフランボワーズと生クリームを挟み込んだマカロンを放り込み、さも当然とばかりに小首をかしげた。

「キミが一番買収しやすいから」

「――やっぱり……」

「というのは冗談だよ。昨日は悪かったねーっていう、ま、謝罪の気持ち? 

いいから食べなよ。

フランボワーズのタルトは絶品だよ? 

マカロンも美味しいけど、一押しはタルトだね」

 言いながら、自ら小皿に一口大のタルトを盛り付けてルディエラの前に置いてくれる。


リルシェイラの子守部隊と呼ばれる騎士団第二隊だが、その部隊は三小隊に分かれている。本日はリルシェイラの子守――ではなく、護衛の担当はルディエラのいる第二小隊ではなく、第一小隊で、本来であればルディエラはこの時間基礎訓練という実に楽しい時間を満喫している筈だった。

だというのに、何ゆえリルシェイラに付き合って茶を飲まなければいけないのか。


――命令だからだ。

 こっそりと嘆息し、ちらりとルディエラはなじみの無い第一小隊の面々を見た。

リルシェイラの個人用の小さなサロンは、不必要な程の護衛に囲まれている。出入り口に四人。各窓に二人づつ。何故か部屋に入って左側の壁にはびっしりと人が立っている。

「落ち着かないよねー」

 ルディエラの気持ちを理解するように、うんうんとリルシェイラはうなずいて見せた。

「まるでこれって私が囚人みたいじゃないかい?

こんな風にされると息が詰まってやるせない。だから逃げ出してしまうんだって、どうして理解できないかなー」

 ぶつぶつと言うリルシェイラだが、その発言に第一小隊の副長――ドーセットは引きつった笑みを浮かべた。

「人が多かろうと少なかろうと変わらず脱走する方の台詞とは思えませんね」

「だーかーらー、違うんだって。

人間って捻くれた思想を持っているんだよ。

ためしに護衛をすべて下がらせてごらんってば。君たちがやっていることが無駄な労力だってことが理解できると思うよ」

 リルシェイラは肩をすくめて言うと、ティ・スプーンで紅茶のカップをチンっと叩いた。


二人の会話を耳に入れつつ、ルディエラは絶対に嘘だと見抜いていた。

もし、この場の護衛を下がらせたらリルシェイラはきっと嬉々として正々堂々と正面から逃げ出すだろう。

 付き合いは短いが、この面前の男の性質の悪さはすでに骨身に染みている。

「もともと私は他人に迷惑をかけるような男じゃないよ。アイギルだってそう思うでしょ?」

 突然話をふられ、ルディエラは慌ててぴんっと背筋を伸ばし「はいっ」と反射で返答していた。


「ほらっ、アイギルと楽しくお茶を飲みたいだけなんだから、おまえ達は外に行ってなさいよ」

 嬉々としてぱんぱんっと手を打ち鳴らしたリルシェイラは、不信にあふれたドーセットの顔を無視して護衛を追い出すと、ぱたりと扉を閉ざしてくるりとその背を扉にあずけた。

「ふふふふふ」

「なっ、何ですか、その笑いっ」

「これでキミは共犯者だからねっ」

「逃げる気ですかっ」

 あわてて席を立つルディエラに、リルシェイラはにっこりと微笑んだ。


「イヤだなぁ、逃げたりしないよ。

コレで逃げたらキミの責任になっちゃうじゃない。それはイヤでしょ? だからね、今は逃げたりしないよ」

 天使のような微笑を浮かべてみせる第二王子殿下は、悪魔のように甘い口調でささやいた。


「常々思ってたんだけどね。夜の散歩って楽しそうじゃない?」

 思い切り楽しくない予感がじりじりと体に這いより、ルディエラはぶるぶると首を振って抵抗した。

「――」

「ちなみに、そのフランボワーズは一粒でキミの一週間分の食費がまかなえちゃうんだなー、コレが」

 金銭が絡むと守銭奴としては服従したくなるが、それでもルディエラはここで怯むまいと強気に出た。

「まだ三つしか食べてませんっ」

「三週間分だね!」

「は、払います」

 ものすごく痛いけど、へそくりはある。足らない場合はセイムが隠しているへそくりを差し出してもいい。涙ぐましい表情で言うと、同情を煽るようにリルシェイラはふかぶかと溜息を吐き出し、わざとらしく自分の側頭部を撫でた。


「古傷が痛むなぁ」

「は?」

「どっかの誰かに殴られたトコ、まーだ痛むんだけど――勿論、心のそこからの謝罪の気持ちがあれば、ちょっとばかり手を貸してくれたっていいよね?

だって、キミとぼくってばこんなに体系が似てるし――オンナノコのキミは、オンナノコの衣装の一つや二つはあるでしょ?

変装って楽しそうだよね」

「ちょっ、どうしてぼくがオンナノコって!」


 危うく大声で叫びそうになってしまったルディエラは、あわてて両手で自分の口をふさいだが、面前のリルシェイラは呆れた様子で瞳を瞬いた。

「そんな今更……ぼく、男と女の骨格くらい見分けつくし。

そもそも初対面の時から女の子だって知ってたよ?

ああ! ぼくの壮行会の時のドレスの時ちょっぴり触った胸があんまり無かったのにはがっかりだったけどね」


 にぎにぎと手のひらを握ってそのときの感触を確かめるかのように言う相手を――抹殺しても許されるような気がするルディエラの前で、リルシェイラは更ににんまりと口元を緩めた。

「それこそ今更だけど――

勿論、この秘密はちゃあんと守ってあげるよ?」


そう、きっと抹殺しても許される、一瞬確かにそんな気持ちが湧き上がってしまった。

「……女の子の衣装なんて無いですよ」

ルディエラは不機嫌そうに唇をへの字に曲げて顔をしかめたが、相手はそんなことはものともしない。

「別に衣装部屋からちょろまかして来てもいいよ? でも、煌びやかななドレスばかりだからオススメしないけど」


 ちょろまかす……いいのか、この王族。

泣きそうな気持ちで肩を落としたルディエラに、リルシェイラはまるで慰めるように声音をかえた。

 ふと、切なささえもにじませて。

「キミとは仲良くなれると思うんだよね」

「……」

「意地悪だと思うかもしれないけれど――どうしたらこの気持ちを伝えられるだろう。私には友達がいないから、そういった付き合いは難しいんだ。人付き合いって難しくて。

でも……」

 リルシェイラは瞳を潤ませた。


「キミとは本当に仲良くなれると思うんだよ。

友達になろうよ。私は友達なんていないんだよ。キミとはきっと仲良くやれるよ。

だって私もキミも、自分には無いものを求めてる。

私だって好き好んでこんな場所に産まれて来た訳じゃない。本当はもっと広い世界で、もっと自由に世界を見て回りたいのに……でも、そんなことは許されないんだ。

こんな王族然とした格好なんか脱ぎ捨てたい。

誰の目も気にせずに、ほんのちょっと違う自分になりたい――いいや、本来の自分を取り戻したい。

ただそれだけなんだよ?」


 寂しそうに囁かれる言葉に、ルディエラの胸がつきりと痛んだ。

――自分には無いもの……

ルディエラが欲しいのは筋肉。

いや、何より男という性別だっただろう。

か弱い体も、儚いなどと言われることもイヤだ。

兄達のように立派な肉体が欲しかった。

本当は女ではなく、男として産まれて来たかった。


「リルシェイラ殿下は女性になりたかったんですね」


 同情するように言うルディエラの言葉に、リルシェイラは微妙に間を置いた。

「……」

「判りました!

ドレスは目立つから、うちの家人に言って女性の普段着を調達して来ます。大丈夫ですよ。リルシェイラ殿下お綺麗だから。きっと似合いますよ。

ぼくが立派な女の子にしてみせますっ」


「いや、うん……ま、いいんだけどね?」


阿呆の子(ルディエラ)が仲間になった。

魅惑のドレスを手に入れた。

リルシェイラは――阿呆って世の中にいるんだとしみじみと思った。


***


「ふふふふふーん」


 鼻から不思議な音を出してしまう程機嫌の良いベイゼル・エージは、堂々と部屋を抜け出した。

勿論、騎士団の官舎にはきっちりと就寝時間が定められているし、勝手に抜け出すことは基本的には許されていない。任務の待機などという面倒くさい仕事もある――だが、今夜はきちんと外出許可は貰っているのだ。

――昼間のうちに仕入れた情報によれば、今夜は居酒屋【アビヨンの絶叫】に、騎士団官舎の反対側にある警備隊官舎の住人である事務補佐官ナシュリー・ヘイワーズ――ベイゼルの心の恋人――が数名の女性隊員と共に飲むのだという。

 今まで数回投げ飛ばされたり踏みつけられたりもしたが、そんなことでベイゼルはへこたれたりしないのだ。今夜こそ、心の恋人を脱却して真実の恋人になってしまおう。

 子供のお守りを卒業した今、華々しいオトナな遊びに興じたところで罰はあたらない。むしろそれくらいの褒美を神様が用意していてくれてもいいだろう。

隊舎を出るときに、第二隊のほうが少し騒がしかったような気もするが、第三隊の自分にはまったく関係が無い。


 意気揚々と【アビヨンの絶叫】目指し、そして恋しいナシュリー・ヘイワーズの尊顔を拝したその五分後には、見事な肘鉄を食らってしまった挙句、何故か女の子達だけの飲み会の筈なのに不届きにも混ざりこんでいたナシュリーの上官、ウィル・ヒギンズに逆手を取られて冷ややかに「何か?」とやられてしまったベイゼルが、一人寂しくちびちびと麦酒を飲んでいると、ぽんっと軽やかに肩を叩かれた。


「ふくちょー見っけ」

「きこえ、なーい」


 というか、聞きたくない。

耳をふさぎにかかったベイゼルだったが、思い切りイヤな気持ちで視線を向け――聞こえないどころか見えないと叫びたい気持ちを誤魔化すように、麦酒を一気に飲み干した。


見えない。

見えない。

見えないからなっ――ルディ・アイギルと、何故か女の格好の第二王子殿下なんぞ!







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