歪愛
BLです。間が空いたら語り手が変わってくれてます。ちょっと読みにくいかなって思ってるけどまぁヨシっ!
彼のことを好きになった。名前は聞いたことがあった。学校一の劣等生。勉強、運動はもちろん、見た目もパッとしない、所謂陰キャの落ちこぼれだった。対して俺は学校一の優等生。勉強も運動も人並み以上にできる。人付き合いだって得意な方で客観的に見てもモテているほうだと思っている。
だから僕は、正直彼を見下していた。
俺があの子を好きになったのはいつだろうか。頭がよくって優しくってかわいくって。落ちこぼれの僕にもみんなと平等に接してくれる。そんなあの子は、きっと、あいつが好きなんだろうな。
だってあいつは学校一の優等生。俺なんかと違って勉強も運動も人並み以上にできる。人付き合いもうまくて、よくモテる。好きにならない理由がない。でもあいつは、無理をしている。
見下していた彼は優しかった。底抜けに。そして、誰も見てくれなかった僕を見てくれた。「大丈夫?」そう声をかけられたときはびっくりした。もちろんその時も笑顔は崩してないしただいつものように歩いていただけなのに。
「真中君じゃないか。大丈夫って、どういう意味だい?」
「何となくだけど、無理してる気がするから。」
彼の言葉は矢になって僕の心を貫いた。誰もがダミーの心に騙されていたのに。彼はまっすぐ俺を見てくれていた。
僕が声を掛けたら何も言わなくなった。ナンダコイツ。次に口を開いたとき、あいつは
「一緒に勉強会をしないかい?」
「…は?いきなりすぎない?それに誘う相手間違ってると思うよ」
「いいや、真中君だから頼めるんだよ。こういっちゃあれだが、君はあまり成績が良くないだろう?それが原因で陰口を言ってるのを聞いたんだ。僕のクラスでそんなことが起きるのは癪だ。だからみんなを見返してやろうと思ってね。」
正直あんま意味わかってなかったし、乗り気じゃなかったけどあいつが僕のことを必要としてくれてるってことが分かったからOKを出した。
彼を勉強会に誘えた。乗り気じゃなさそうだったけど何とか丸め込められた。あぁ、僕はなんて幸運なんだろう…。
俺は知らなかった。だから、あの子を誘った。あの子も勉強会に参加することになった。こことが舞い上がった。もちろん、僕のために誘ったのもある。でもきっとあいつが、落ちこぼれの僕に一人だけで説明するのは疲れるだろう。だから、助手が必要だと思った。
勉強会は、あいつの家ですることになった。
なんであの子が来てるんだ。僕と真中だけの空間になりはずだったのに。なんで?呼ぶ必要って?なんでなんでなんでなんでなんで
あの子は優しく教えてくれた。あいつは、いつもよりぎこちなかった。その時分かった。あぁ、こいつも彼女のことが好きなんだって。両想いじゃん、いいなぁ。
あの子が彼に近づくたび、彼は顔を赤らめた。あの子も…赤らめていた。俺は気づいた。
彼のことを好きになった。劣等生として有名な彼を。俺しか知らない優しさを持った彼を。俺以外のやつを好きな彼を。
目の前で何が起こってるかわからない。あいつは、あの子の首を絞めている。止めようとした僕は彼に殴られ、飛ばされ、動けない。
ここは、あいつの家だった。
彼の顔は、血にまみれていた。俺が殴ったからだ。あの子はもう動かない。俺が殺したからだ。でも俺は、その状況にどうしようもなく高揚した。あぁ…。僕は…。なんて幸せ者なんだろう…!!!!!!!
ここは、俺の家だった。
今はもう、俺と彼の家だ。
「好きだよ、真中君…。愛してる。」
この物語のベースは出木杉君とのび太君です。どこぞの漫画で愛ほど歪んだ呪いはないって聞いたことがありますが、その呪いでできた呪霊はどれほど美しく、どれほど醜い形をしてるんでしょうか。その呪霊になら自分は殺されてもいいかもしれません。ただ現実世界ではやっぱり純愛がいいですね、うん
二作目ではありますが前回の作品より書いたのは前です。
読みにくかったと思いますが我慢してここまで読んでくれてありがとうございました。




