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《プロローグ 白黒猫の秘密》
”それ”は彼女の頭からスルリと滑り落ちた。
”それ”はファサっと床に落ちた。
そしてシュルリと”それも”床に落ちた。
床に落ちた”それら”に手を伸ばしたまま固まった彼女は、やがてぷるぷる震えだした。
俺は彼女が心配になり、彼女の顔を覗き込んだ…………あれ?
どうして俺は、他人の見てはいけない場面にタイミング悪く出くわすのだろうか?
人は誰でも他人には知られたくない「隠し事」がある。俺にもある。
そして、彼女って実は…
初投稿です!マイペースで頑張ります!