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急降下爆撃

お久し振りでございます。充電期間を経て、更新を再開致します。

第七独立機動艦隊も順番に更新しますので、宜しくお願いします。

午前8時30分


アメリカ合衆国海軍太平洋艦隊第1打撃部隊旗艦超弩級戦艦ユナイテッドステーツ艦橋



『味方部隊、敵部隊と激突しました。』


防空指揮所からの報告が、艦橋に響いた。


「味方部隊の壊滅から30分。早いわね。」


ユリア司令官は、双眼鏡を覗きながら呟いた。



「それだけIJNの航空機は高性能だと言う事ですな。」

「成金国家が無理してるだけですよ。」


エリス艦長はバカにした口調で呟いた。



「そう言いますが、IJNは世界三大海軍国の一角を占めますよ?」

「だから?」

「あまり見下さない方が宜しいかと。」

「このユナイテッドステーツがあの紙飛行機に沈められるとでも?」

エリス艦長はますますバカにした口調で反論した。航海長は仏頂面で睨み付けている。


「いい加減にしなさい!!敵は現実に向かってくるの!!言い争ってる暇は無いのよ!!」


ユリア司令官の怒声に、艦橋スタッフ達は震え上がった。



「味方部隊全滅!!敵、全速で向かって来ます!!」


見張り員の声がスピーカーを通じて、艦橋に響いた。


「対空戦闘用意!!」


気分を入れ替えたエリス艦長が命令を下した。










上空5000メートル


「全機急降下!!」


爆撃部隊隊長久保田菜穂子中佐の命令で、爆撃部隊は急降下を開始した。

久保田中佐の九九式艦上爆撃機は、猛スピードで急降下を続けている。その腹部に、徹甲爆弾を抱えて………







超弩級戦艦ユナイテッドステーツ艦橋


「急降下!!」


ドガァァァン!!


見張り員からの報告が届いた刹那、徹甲爆弾が艦橋トップに命中した。


ドガァァァン!!

ドゴォォォン!!

グバァァァン!!


敵の急降下爆撃の命中率は凄まじく、ユナイテッドステーツの機銃・機関砲更には両用砲まで吹き飛ばした。ユナイテッドステーツのみならず、第3打撃部隊と第5打撃部隊・第1航空部隊も急降下爆撃を受けていた。



「なんて奴ら。」


急降下爆撃の命中率の高さに、エリス艦長は呆れ顔で呟いた。


「被害報告!!」


ユリア司令官の命令に、航海長が艦内電話に飛び付いた。



「被害は?……そう……分かった。報告します。」


航海長は受話器を戻すと、呟いた。


「右舷、両用砲・機関砲・機銃全滅です。左舷、両用砲は半数壊滅、機関砲6基壊滅、機銃全滅です。」


ユナイテッドステーツはこれだけの被害で済んだが、他の艦は酷いものであった。特に空母エンタープライズ級3艦は、悲惨の一言であった。

飛行甲板に徹甲爆弾が雨の如く降り注ぎ、弾薬庫も誘爆した。遂に……



ドグワァァァァン!!


「エンタープライズ、ホーネット、ヨークタウン轟沈!!」


空母こそ海軍の主力と位置付けた大日本帝國海軍にとってエンタープライズ級の撃沈は、最優先目標であった。その為3艦には、多数の九九式艦上爆撃が振り当てられていた。



「攻撃機来ます!!」


急降下爆撃が終わり、爆撃機と入れ代わりに攻撃機が向かって来た。急降下爆撃で対空火器を破壊して、雷撃で止めをさす。見事な分担作業である。しかも急降下爆撃だけで、空母が沈没した事の衝撃が大きい。


「命懸けでこの攻撃を乗り切るわよ!!」


エリス艦長の鼓舞虚しく、艦橋スタッフの士気は目に見えて落ちていた。






攻撃を1話で纏めようと思いしたが長くなりそうでしたので、急降下爆撃と雷撃に分けました。

その為急降下爆撃は短くなりましたが、ご了承ください。



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