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帝國連合艦隊〜史上最大の空母艦隊出撃!!〜  作者: 007


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対策会議

1942年5月21日。アメリカ合衆国首都ワシントンDCのホワイトハウスでは、ルーズベルト大統領が対策会議を開催していた。開催理由は当然ながら大日本帝国によるアラビア半島打通作戦により、中東が解放された為であった。ルーズベルト大統領にとっては、悪い知らせが続き過ぎていた。まずは大日本帝国による陸軍海軍航空隊の大英帝国とイタリア王国への派遣である。その派遣によりフランス・オランダ陸軍航空隊の空襲は阻害され、フランスは大英帝国本土空襲を無期延期すると正式発表したのである。次はアラビア半島打通作戦に於ける大日本帝国陸軍の新型戦車投入である。『T34ショック』と呼ぶ程の衝撃をアメリカ合衆国に与える事になった。そして大日本帝国によるアラビア半島打通作戦成功による、中東の解放であった。その解放は大日本帝国の国営放送である帝国放送協会(THK)が大々的に海外放送を行っており、その成果を誇っていた。

ルーズベルト大統領としては中東が大日本帝国主導により解放された事が、最大の痛手であった。これによりアメリカ合衆国の国際石油資本である、スタンダードオイルオブニュージャージー・スタンダードオイルオブニューヨーク・スタンダードオイルオブカリフォルニア・ガルフ石油・テキサコ、オランダの国際石油資本であるロイヤルダッチは中東から全面撤退するしか無かった。中東には世界最大規模の数多くの有望な油田が存在したが、それらが全て大日本帝国の影響下に入ったのである。大英帝国の国際石油資本であるシェル・ブリテン石油会社もフランス・オランダ陸軍の中東侵攻により撤退しており、完全に大日本帝国の石油会社の天下になってしまっていた。大日本帝国は長野県・新潟県・樺太に小規模な油田があり石油会社が複数社あったが、国際石油資本に対抗する為に『帝国石油会社』を創設し統合していた。その帝国石油会社が中東に大挙して油田開発に訪れたのである。

しかも驚く事に大英帝国が大日本帝国から軍事援助を受ける対価として、大日本帝国による中東の油田開発権を全面的に譲渡するとBBCの海外放送を通じて発表したのである。ブリテン石油会社のイランでの油田はそのままとされたが、それ以外は全面的に大日本帝国の物と大英帝国が認めたのである。これは由々しき事態だった。世界最大規模の油田がこのままでは全て大日本帝国の物となってしまい、アメリカ合衆国は一切関与出来なくなる可能性があった。しかもサウジアラビアも解放してくれた恩義により油田開発権を大日本帝国に譲渡する可能性がある、と戦略情報局(OSS)が報告していた。ここまで悪い知らせが続くとルーズベルト大統領としては、気分が良いものでは無かった。

国力差を考えると大日本帝国にアメリカ合衆国が負けるとは思えないが、それでも悪い知らせが多過ぎた。ルーズベルト大統領が開催した対策会議はその点も考慮しての内容であったのである。

ロイヤルダッチシェルは大英帝国とオランダの関係悪化により、事業提携は解消されています。その為にロイヤルダッチとシェルにそれぞれ分立しました。

ブリテン石油会社はアングロイラニアンオイルカンパニー後のBPですが、この小説の世界線ではブリテン石油会社の名称にしました。

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