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合同会議2

アラビア半島打通作戦開始から3日が経過した1942年4月23日。大日本帝国帝都東京首相官邸では、『陸海軍合同戦闘評価会議』が開かれた。陸海軍合同戦闘評価会議はまず初めに、前回と同じく山本総理兼海相の挨拶から始まった。山本総理兼海相は今回のアラビア半島打通作戦は、何と言っても陸軍の活躍が目覚ましいものであると断言したのだ。海軍連合艦隊機動艦隊の活躍は前回の戦いからある程度予想出来るものであったが、陸軍は前回の雪辱を果たす機会でもあった為に不確定要素があった。しかしそれは見事に払拭され、アラビア半島打通作戦は順調に進行していたのである。山本総理兼海相の挨拶が終わると次は、各軍がアラビア半島打通作戦について説明を行う事になった。

まずは海軍が説明を行う事になり、小澤連合艦隊司令長官が口を開いた。今回のアラビア半島打通作戦に於いて、海軍連合艦隊機動艦隊は全空母艦載機を新型機である陣風艦上戦闘機・彗星艦上爆撃機・天山艦上攻撃機に更新して戦った。それに対してフランス・オランダ陸軍航空隊は相変わらずの、Bf-109とP-40を投入しており勝負にならなかった。しかし小澤連合艦隊司令長官は相手はアメリカ合衆国も背後にいる為に、油断してはならずに現状の優位性を維持する為にも新型機開発とジェット戦闘機烈風の量産は加速しなければならないと、力強く断言したのだ。アメリカ合衆国の工業力は侮ってはならず、大日本帝国がしている事はその10倍以上の事をやると考えないといけないと語り、油断せず慢心せずいたちごっこになろうとも新型機開発は行い続けないとならないと語った。

海軍の次は陸軍となり東條陸相が直々に説明を行う事になった。東條陸相はまず初めに今回のアラビア半島打通作戦に於ける、海軍連合艦隊機動艦隊の支援に感謝を述べた。陸軍航空隊がイタリアに遠征している現状で航空支援は海軍連合艦隊機動艦隊に頼るしか無く、その圧倒的能力に改めて感謝したのであった。そして今回のアラビア半島打通作戦に於ける三四式戦車の活躍で、前回のオマーン防衛戦での散々な結果を挽回する事に成功したと力強く宣言したのである。その言葉に思わず山本総理兼海相が拍手すると海軍側も全員が拍手し、陸軍側もそれにつられて拍手を行い東條陸相は深々と頭を下げたのであった。三四式戦車と一〇〇式機関短銃の威力は見事であり、フランス・オランダ陸軍を圧倒する事が出来たと語った。

そして気になる点としてアラビア半島打通作戦で撃破した戦車で、見た事の無い新型戦車が2種類確認出来たと語ったのである。たまたまであるが今回の戦いで両軍は新型戦車を投入した事になった。だが何とか三四式戦車の性能が、新型戦車2種類に勝った事が勝因となった。そしてその勝因を維持し海軍の航空機の優位性と同じように、現在開発中の新型重戦車を更に推し進める事を宣言した。両軍それぞれの説明が終わると、次は詳細な戦闘評価について話し合われる事になった。

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