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中東進出

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セイロン島を出港した大日本帝国海軍連合艦隊機動艦隊は、一路中東を目指した。アラビア海を何事も無く西進した大日本帝国海軍連合艦隊機動艦隊は、大英帝国保護国のオマーンに到達した。フランスの電撃作戦により中東一帯は占領され、アラビア半島東端に位置するオマーンは風前の灯火であった。オマーン湾に面するマスカット港に入港した大日本帝国海軍連合艦隊機動艦隊は、補給を開始した。陸軍1個方面軍を輸送して来た輸送船も、部隊の揚陸を開始した。マスカット近郊に拡張された飛行場には、大日本帝国海軍と陸軍の航空隊が進出して来た。これにより一気にオマーンの防衛力は上昇した。大日本帝国海軍連合艦隊機動艦隊と海軍陸軍航空隊が進出して来たのが、中東を占領しようとしているフランスとオランダに強烈なプレッシャーを与えていた。特に大日本帝国海軍連合艦隊機動艦隊は、トラック島沖海戦でアメリカ合衆国海軍太平洋艦隊を壊滅させており、その威圧感は凄まじい物だった。圧倒的とも言える程の艦載機の性能は、今や世界一とも言えた。そして陸軍海軍航空隊も進出して来た事で、航空優勢は確固たるものになった。

中東に派遣された兵力は大日本帝国海軍が連合艦隊機動艦隊の第1〜第4機動艦隊である。編成は大規模に再編されており、第1機動艦隊は超弩級空母大和級3隻と正規空母長門級2隻が配備。第2機動艦隊は正規空母金剛級4隻が配備。第3機動艦隊は正規空母扶桑級4隻が配備。第4機動艦隊は正規空母赤城級2隻と正規空母蒼龍級2隻が配備されていた。空母17隻艦載機総数2080機という凄まじい数を誇っていた。更に陸軍航空隊と海軍航空隊が、1個航空隊辺り400機という数を保有していた。それが陸軍海軍で各2個航空隊を派遣した為に、陸上基地の航空隊は1600機という数になった。連合艦隊と陸軍海軍航空隊で合計3680機という、尋常では無い数が中東に展開した。1942年でこれ程の数の航空機を展開出来るのは、世界で唯一大日本帝国だけであろう。ワシントン海軍軍縮条約で戦艦保有を禁止され、航空機を主力とした大日本帝国海軍は航空機パイロットの大量養成を開始した。試行錯誤を繰り返し徐々に規模を拡大し航空機パイロット養成機関の各地の練習航空隊は、大量の海軍飛行予科練習生を養成する場所になった。今や世界最高水準の教育機関となった各地の練習航空隊は、同盟国の大英帝国やイタリア王国が参考の為に見学に来る程であった。

陸軍も陸軍航空学校や陸軍航空士官学校を創設して航空機パイロットの大量養成を行った。陸軍と海軍の違いは、陸軍航空士官学校に相当する士官学校(兵学校)や、陸軍飛行学校などの飛行術科教育のための学校組織はなく、海軍は航空隊自体で養成する方式で一貫した事である。学校組織において訓練用の燃料、弾薬の使用も予算内に限られている教育系統よりも、司令が陣頭に立って昼夜訓練する実施部隊と同じ組織において教育した方が効率的であるとの主張であり、練習という名目ならば訓練用の燃料、弾薬も融通がつけ易いなどの理由からで、海軍教育は海軍省の軍政事項として管轄されているのに、言わば法の抜け道を利用する形で航空兵の育成を海軍教育の縛りから外したものであった。

大日本帝国海軍連合艦隊機動艦隊と陸軍海軍航空隊の威容に比べて、陸軍1個方面軍は貧弱であった。主力が九五式戦車であり、38ミリ砲と最大装甲厚30ミリの戦車であった。ディーゼルエンジンを搭載し最大65キロの速度を誇り、高い機動力を誇った。利点は速度だけであった。あまりにも貧弱過ぎる為に、航空支援前提での運用が命令されていた。だが占領地の奪還には陸軍が何としても必要である。もはやその為の陸軍と言っても良かった。さすがに戦車が貧弱過ぎる為に、陸軍省は新型戦車の開発を進めている。開発計画は九五式戦車に代わる新型中戦車を最優先で開発しており、ヨーロッパまで遠征する事を想定して新型重戦車まで開発が行われていた。航空機開発では世界最高水準をいく技術力だが、戦車に関しては陸地面積の75%に及ぶ範囲が山地山麓で平地に乏しい為に、九五式戦車のような戦車しか開発して無かった。そこで陸軍省は内戦の続くロシアで戦車開発に必要な設計者を引き抜いた。そして大日本帝国に移住させて、開発を行う事になった。戦車設計者のみならず、航空機やロケットの設計者も引き抜いた。これにより大日本帝国の技術力は更に発展する事になるが、それが目に見える形になるのはまだ時間が必要であった。

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