大英帝国侵攻
今回は物語の転換点ですので、短いです。
1942年2月11日午前11時
大英帝国サウサンプトン
フランス陸軍はサウサンプトンに上陸を決行した。1個軍団が上陸を決行し、2個空挺師団も降下した。フランス陸軍は大英帝国侵攻に第5総軍を新設し、残りの部隊も順次派遣する予定であった。更にはオランダ陸軍も第16方面軍を派遣すると約束しており、サウサンプトンが確保され次第派遣される予定となっていた。その為にサウサンプトンに上陸した第24軍団は、早急なる制圧が求められた。
第24軍団野戦司令部
「現在半数まで上陸に成功しました。後3時間で上陸完了します。」
「遅い。2時間で完了させよ。」
「了解しました!!」
通信員はそう言うと、天幕を出ていった。通信員を見送った軍団長シャルンポエール大将は、机の上にある地図を見つめた。フランス共和国は百年戦争以来の怨みを晴らすかの如く、上陸作戦を実施した。それはフランス共和国史上最大の侵攻作戦であった。この作戦への期待は大きく、それだけシャルン軍団長の負担は大きかった。
「何とか前進を続けるしか無いわね。」
シャルン軍団長はそう言うと、天幕の外に目を向けた。そこには上陸したばかりの[Ⅳ号戦車]があった。
1942年2月13日
大日本帝國広島県呉市連合艦隊総司令部屋上
連合艦隊司令長官小澤治三郎大将と参謀長宇垣纏中将は、出撃する連合艦隊を見つめていた。
「遂に出撃するな。」
「そうですな。」
「しかし[中東]への遠征とは……連合艦隊も立派になったものだ。」
「確かに。総理も思いきった決断をしました。」
宇垣参謀長が僅かながら戸惑いの表情を浮かべながら話した。その言葉に小澤司令長官も大きく頷いた。2人が驚く程、今回の中東派遣は大規模な作戦となった。連合艦隊は再編成し第1~第4機動部隊が派遣され、陸軍は1個方面軍を派遣する事となった。海軍陸軍共に史上最大規模の派遣である。明日には海軍陸軍から選抜された航空隊が出撃する手筈となっている。中東派遣軍の目的は中東地域の奪還であった。フランスとオランダの電撃作戦により中東は既に陥落しており、中東地域に大規模油田が確認されたとあっては早期奪還が求められた。その為、大日本帝國は軍の中東派遣を決定したのある。
「今回の中東派遣により、第二次世界大戦は大きな分岐点を迎える事になる。」
小澤司令長官はそう言うと、出撃する連合艦隊に手を降った。