表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/12

01 姉妹達

時房の娘達は夫の立場によって微妙な関係になっていきます。


実朝の死後、幕府は承久の乱で勝利し、その支配を全国に及ぼすようになります。


朝時は、将軍頼経に仕え、幼い彼を形だけでも武家の棟梁としてふさわしくするべく育て守りました。将軍御所の近侍は、三浦を中心とした政治の中枢にはかかわっていない御家人が多く。

朝時は、義時や泰時とは距離を置くようになっていました。


沙夜と朝時には娘ばかりが生まれ、沙夜は男子がいないのを気に病んでいましたが、朝時は、自分も娘だけの時房の養子になったのだし、娘にはいくらでも婿が来ると笑っていました。

沙夜は邸で娘達に囲まれ、また時房邸を訪ねたりと幸せに暮らせ居ていました。


実際朝時は、北条の男子には苦労が多いから、娘だけで十分でした。

御所に仕える三朝村(朝時が烏帽子親)は、子供の頃から名越に遊びに来て、後に長女:初音の婿として名越を継ぐ事になります。

双子の瑠璃・玻璃は、真玉の息子達と後に一緒になります。


高明は実朝の和歌の師でしたが、ある時期から実朝は、武家の法律をつくりたいと、泰時・高明に命じ、御成敗式目の作成に泰時と共に尽力するようになっていました。

実朝の死後、高明は役目を辞そうとしていましたが、泰時が止め、文官として幕府に仕えました。

承久の乱で後鳥羽院が隠岐に流さた後、高明は武家社会の一員として生きていくようになりました。泰時とは相婿ではありますが、あくまで文官として控え目にふるまっていました。

高明の息子達(二人とも朝時の娘婿になります)が大仏、佐介の両家に別れます。(佐介は名越と運命を共にし、大仏は得宗家に近しい存在になります)

真玉と高明は、真玉の一目ぼれにはじまり、高明がなかなか打ち解けない始まりでしたが、子供が生まれてからは、高明が同居し、睦まじく暮らしていました。

明るい真玉は、甥・姪の面倒もよく見て、末娘の甘えん坊のはずが、しっかり者になっていました。


茜は、泰時の妻としての立場に苦しんでいました。

泰時は、子供の頃に母に愛された記憶がなく、茜を愛していましたが、接し方が分かりませんでした。また、自分が愛されてる自信がありませんでした。

茜に側にいてほしいあまり、束縛するようになってしまいました。

泰時は公私を分けるため、邸を区切り、茜に「公」の場所には立ち入る事を禁じていました。

もともと忙しい泰時でしたが、邸に帰ってきても、茜が会えるのは、仕事が終わってからでした。さびしい茜は実家に戻る事も多く、泰時は、茜が時房や姉妹達(高明、朝時)に会う事は気にしませんでしたが、それ以外に行くことには難色を示しました。


茜が長男:時氏を生んだ時に、泰時は、父が自分を跡継ぎにしよう決意した事を理解しました。自分も息子を必ず北条家の後継にする。そのためには、自分が力をつけなくてはならないと決意しました。

嫡男である時氏は生後すぐに乳人の家で育てられることになり、茜は辛い思いをしました。

その後、茜は娘を生みましたが、足利家と縁組が決まっていて、生後すぐに足利家にもらわれていきました。次に生んだ娘は三浦にもらわれていきますが、三浦家に関しては、朝時の計らいで、娘に会う事できるようになりました。


時実を懐妊した時には、里帰りをしたいと泰時に頼み、泰時も時房邸であれば、と認めました。

茜は時房邸で難産の末、時実を出産し、自分も死にかけました。(医師にはもう子供は望めないと言われまました)時実は乳の出が良い真玉が育てました。

茜は長く寝つき、医師のすすめで娘もいる三浦で静養をしました。

泰時は、茜が遠くに行くことが不安でしたが、茜の体のためと送り出しました。

茜は真玉や沙夜、子供達と共に三浦に行き、娘にも会う事でき、癒されました。


三浦から時房邸に戻った茜は、泰時に暫く実家にいたいと申し出ます。

自分は泰時邸では、子供を育てる事もできず、孤独で、このままでは、泰時を嫌いになってしまうから、時房邸で暫くの間時氏を育てたいと。


泰時は、自分がやってきたことは、茜と子供達のためだ見捨てないでくれ、自分は

茜を幸せにするために、必死にやってきた。自分を見捨てないくれ、自分には茜しかいない。


泰時は、茜がさびしかった事は分かるし、暫く時実を実家で育てたいという気持ちもわかるので、それに反対はしない。

茜はこのまま時房邸にいればよい、自分が邸にやってくる。何とか月の半分なここから幕府に通うようにすると。

二人はやり直そうとしていました。












評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ