柔らかさ
朝。男は寝返りをうった。
ふにっ
抱き枕があるらしい。
ふにっ
男は日頃抱き枕で寝ていたので扱いは得意だった。
体の方へ引き寄せ
抱きしめる。
「うっ……」
どこからか苦しそうな声。
男は胸のあたりにふくよかな感触と、顔のあたりにちょっと熱っぽい風を感じたが、気にせず抱き枕に馬乗りになったり、風が出てくる穴を口で塞いだり。
「あ、う……ちゅっ……ん……あっ」
どこからかなまめかしい声。
男はなぜだか体温が上がっているように感じた。
しかし、気のせいだと思い、今度は一番柔らかい部分に手をあて、モミモミしたりフリフリな枕カバーをずらして中を触ったりしていると
「あっ……ん……っ
ん?はっ!!
いやあああああああああ」
けたたましい悲鳴とともに、
「なおわあああ」
男はこれまでに経験したことがないほどぶっとばされた。
そのまま壁に頭を打ちつけた男は、
「いててぇ」
などといいながら呑気に立ち上がろうとすると、
カチャ
額には重金属の冷たい感触。
目の前には特に胸元のはだけた……ララ。
男はさっきまで自分が何をしていたのかわかったような気がした。
まだ手にはあの柔らかい触り心地と、途中にすこし固い突起物があった実感が残っていた。
やはり女の子と一緒に寝るのは、素晴らしいな……
と思っていると、
男の股関節にララの銃が食い込み、
苦しみ悶えながら男は気絶したのだった。