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おかしい……。




そう思いはじめたのはリリたちが侵入者を追い詰めているときだった。




ひどい頭痛。




さっきまであんなに元気だったのに、

突然尋常ではない痛みに襲われた。

まるで鈍器で殴られたような……。



また、その痛みに

呼応するかのごとく、

目は回り、視界がぼやける。

背中に冷や汗。

それになんだか手や足まで震えてくる。


おかしい……。




まるで、誰かに乗っ取られているみたいだ。



必死に動こうとするも、

まったく体が言うことを聞かない。


前にも一度経験したことがあるような気がするが……。


思い出せない…………。






低い声。


「…………見よ」



頭の中でその言葉が鳴り響く。


聞き覚えがある声だがアクバルではない。



「……見よ」


繰り返す。


一体何がなんだか……。


そして、三度目にそれが聞こえたとき、

「見よ」


私は、その、短い髪の女を指差していた。



………………。



やがて、声が消え、体が元のように自由になる。

私の足元には大量の汗の跡。


−−−−今のは一体……。


レンが目を丸くして私を見ていた。

そして駆け寄ってくる。




「今、お前にとんでもない化け物が憑いていた……」



ああ、たった今、ソイツから解放された。


「我の力では、どうすることもできなかった……」

くっ……、と拳に力を入れるレン。




「いや、いいんだ」


それより。



「あの女が何か重要らしい。はやく、調べよう」

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