パンツ
リリは階段を上り、畳の間を出ると近くにいたメイドに何事か告げ、私たちの方へ戻ってきた。
私たちは皆実験室をでていたが。
レンはさっきの失態が相当なものだったらしく、一人でなにやら修行している。
私とロロは畳に正座していた。
まもなくして先ほどのメイドがなにやらでかい箱を持ってくる。きっと服だろう。
私はあんまり興味がなかったので、じっと修行中のレンをみていると、
「ロロちゃん、これ着て」
「わーい」
後ろで声が聞こえる。
もぞもぞ布のこすれる音がして、
「これでいいわ」
「やったあ」
どうやら着終わったらしい。
そして振り向いた私が見たのは、
「なんでたーっ!」
「ナース服にしてみました」
リリがニコッと笑う。
なぜこのゴスロリは普通の服を選ばないのか。
しかも、さっきからロロが飛んだり跳ねたりしているが、スカートの中は何もはいていないぞっ!
「ご主人様に選んでもらおうと思いまして」リリがいう。
彼女の前には数十のパンツが並べられていたが、
「なんじゃこりゃーっ」
まともなものは一つもなかった。
スケスケだったり局部の所に穴が開いていたり、または逆にビー玉がつめてあったり、糸にしか見えないものだったり。
「ちなみにわたしのはビー玉入りですの」
スカートをたくし上げるリリ。
聞いてないわーっ!
すると、ロロがきて、
「これがいい」
とその一つを着用した。
ちなみにスケスケである。
嬉しそうな顔で尻を突き出すロロ。
見えてる、ばっちりビラビラ見えてます隊長。アンドロイドなのにリアルな作りだなおい。
「見せるなあああっ」
私はもう頭を抱えるしかなかった。