「ロロ」
思い出したら嫌になってきた。
私の腕はまたもやリリが抱きしめていた。
で、一体、このアンドロイドどうするんだ?
「男なら責任をとりなさい」
とアクバル。
「処女をうばった責任は大きいぞ」
どこまでリアルに再現したいのかわからない……。
アンドロイドが股から血を流していた。
「これは力作です」
とヘルム。
「こういう所はやっぱりないとな」
とアクバル。
こいつら二人揃って、いや、私に抱きついているリリもまとめて、変態である。
アンドロイドがよろよろ立ち上がった。
「お兄様ぁ、まだ終わってないょう」
童顔なのに爆乳のアンドロイドがいう。
私は近づいてくるアンドロイドの額を押さえて牽制。
と、ここでまたアクバル。
「ルカ君、彼女の名前はどうするんだい?」
どうするもなにも。
「だめだよ。一番なついた人の呼びかけじゃないと通じないから」
面倒なことだ。
名付け親までやるのか。ここでリリ。
「ではご主人様、わたしにいい案があります」
なんだ?
「性奴隷2号というのは」
却下。第一、なんで二号なんだよ。
「わ、た、し」
一号に任命した覚えはないわ!
「ちぇっ」
するとヘルム。
「ではコンマ一号というのは」
なんでコンマなんだ?
「逆から言ってみてください」
ま……ん……っておい!却下。
こいつらといると、まともな名前は浮かびそうになかった。
もう……なんてつければ……、と思っていると、
「ロロなんかどうだろう」
階段からレンが現れた。
皆がおどろいたように顔を向けた。
「事情はわかっておる」
そうか……ロロ。
ノルマンディーっぽいがまあ、悪くない。
「いいなその名前!ロロにしよう!」
こうして、ロロが私たちの日常に加わったのだった。