表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/51

爆発音

説明しよう。

「刷り込み」とは、雛が生まれてはじめて見たものを親だと思う習性のことである。


「刷り込みをタマちゃんがプログラムしてくれたのさ、あっはっは!」

やけに嬉しそうなアクバル。

ルカは黙ったままアンドロイドの様子を見ている。

一見すると、裸の女性がホルマリン漬けされているみたいだった。

そして、ヘルムが、

「いきますっ!」

と言って、

研究室の隅の

謎のボタンを押した。


すると……、



盛大な爆発音とともにそのアンドロイドが姿を表した。

アクバルもヘルムも思わず目を背ける。

ルカは、というと、驚きながらも、もはやだいぶ経験値を積んだため、アンドロイドから目を逸らさなかった。



そして、それが大きな変化を生んだ。



……アンドロイドが、筒を出て、はじめてみたのはルカだったのだ。

彼女はチューブをブチブチとちぎって駆け出す。

「お兄様!」

お、お兄様!?

ルカはアンドロイドに押し倒された。

「会いたかった〜っ!」

ルカをきつく抱きしめるアンドロイド。

「あ、いた、いたーっ!」

容赦ない締め付けに気絶しそうになるルカ。

そして、アクバルはというと、

「アクバル様、また作ればいいんですよ!」

ヘルムが焦ってアクバルを慰める。

「僕もうニートになる」

「落ち込まないでください!」

部屋の片隅にうずくまって、

「の」の字を書いていた。

だいぶショックを受けたらしい。

全体がどんよりとしたオーラに包まれていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ