亀甲縛り
ルカは呆れながら、取っ組み合いをはじめる二人を見ていた。
「もうお姉ちゃんゆるさない」
肩を掴みながらララが言う。
「ななな何するんですか!やめっ」
その手を振りほどこうとするレン。
しかし刀を持たないレンは非力に近く、腕力では数段ララが上手だった。
あっさりレンは羽交い締めにあってしまう。
「リリっ!その縄で手伝って!」
ララが大声を出す。
リリはそれを聞くと
嬉しそうに参戦して行った。
レンの身動きを封じるララ。
変わった巻き方で縛りあげるリリ。
何やら局部を中心に縛り付けている気が。
まもなく、
「できましたわ」
とここでリリが嬉しそうに声をあげた。ルカが見ると、
「はなせっ!いやだっ!こんなの恥ずかしい!」
レンは亀甲縛りをうけていて、
服装は中があらわになるほど乱れていた
。
「いい食い込み具合ね」
とララ。
リリはふふふ、と笑いながら、
今度はレンの耳元で何か囁いた。
すると、ポンという音がして、
「あらら。リリ、一体何言ったの?」
レンの顔が蒸気した。
真っ赤である。
とここでリリ。
「ご主人様ぁ、こっちにいらして下さい」
ルカが慌てて駆け寄ると、
リリが一言。
「ご主人様、
このメイドはご主人様に無礼なことを働きました。
だから、
お・仕・置・きして下さい」
リリが何かを手渡す。
つい受け取るルカ。
「っていらーん!!」
またしても大人のオモチャだった。
縛られたまま地面に転がされたレン。
潤むような目でルカを見つめる。
「あ、ほら……かわいそうだしさ、放して……ってそこの二人!」
二人はまったく聞いておらず、リリが持参したオモチャに電源を入れてレンに攻撃している。
「お姉さま、こっちの方が強力ですわよ」「あら、なかなか動きが面白いわね」
レンが悲鳴をあげた。
「や、やめろっ!その変な物をはやくしまえ……や……しまってお願い!!」
二人が思い思いに体をなぞっていく。
ルカはもう呆れていう言葉がなかった。