ぎゅうにゅう
「つ、つらい……」
ルカが思ったより長時間座禅するのは大変なことだった。
黒髪は背筋をピンと伸ばしてびくともしないあたり、達人である。
どう考えたって座禅で寝るのは無理だ。
ルカはそう思うようになった。
もう床でもいいや。
寝よう。
そこでルカはごろんと横になった。
ちょっと痛いけど我慢だ、とルカは思う。
隣では静止する黒髪。
それを眺めながらルカは眠りについた。
しかしルカは大変寝相が悪かった。
夜も深くなったころ、ルカは今夜何十回目かの寝返りを打った。
もはやその手は黒髪の膝の上である。
黒髪は寝ているので気づかない。
また寝返りを打つルカ。今度は顔が膝上にある。
むにゃむにゃとかいいながら、幸せそうに寝るルカ。
黒髪は逆に苦しそうな顔。
はっ、とルカが起きたようだ。
「ぎゅうにゅうぎゅうにゅう」完全に寝ぼけていたが。黒髪の肩に手をかけてよろよろ立ち上がるも、
「ぎゅうにゅう……」
といいながら、
力つき、
黒髪を巻き込んで倒れた。
押し倒す格好。
黒髪はといえば、なにやらすごく悪い夢にうなされているようだ。
ルカは、まだ
「ぎゅうにゅう……」
と言っている。
「ぎゅうにゅうぎゅうにゅう」
黒いマントの中を弄るルカ。
「ぎゅう……にゅう」
なかからサラシのようなものが出てくる。
すこしほどけていた。都合よくルカがずり下げて、黒髪の小さなそれがはっきりと現れる。
「ぎゅ…う…にゅ…う…ちゅーっ……」
吸い始めるルカ。
ピンク色の突起がしっかりと立ち上がってくる。
白い部分はそれほど柔らかくなかったが、それでも健康的な肌がのぞく。
ルカは先端を交互に噛んだり吸ったりしはじめた。
いつの間にかルカの両腕は黒髪の首に巻かれていた。
「……あっ……や……」と艶めかしい声を出したのは黒髪。
ルカは完全に寝ぼけていて、またちろちろ舐めたり吸ったりした。
しかし今回の吸い方はまずかったらしく、
「……ん……いたっ!」
黒髪が目を覚ました。