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そしてララは、

二人が全裸で絡み合っているのを発見した。

「ばかたれーっ!」

ちなみにララはキックボクシング全国大会で三年連覇を成し遂げた経歴がある。

その鍛え上げられた足は的確に狙いを打ち取り、

ルカは鼻から噴水を出しながらお湯の中へと沈んだ。

リリはというと、

「あら、お姉さま。夜這いですの?」

同じく全裸のララに皮肉を言う。

あたりに血が浮かんでいた。

「うるさいわ。あなたこそ何してんのよ」

すると、ふん、とリリが顔を背けた。

「お姉さまには関係ありません」くっ、とララは唇を噛んだ。この女……。


実は二人、二卵生の双子であった。

非常に仲が悪いが。


ブクブクという音。

ここで二人はルカが沈んだきり上がってきてないことを思い出した。

「ご主人様っ」

「ルカっ」

二人で引き上げる。

「放してよ」

「お姉さまこそ」

二人がルカごしに睨みあい、

「コイツはあたしが貰うのっ!」

「わたしがすべてもらいます。心も体も」

ルカの引っ張り合いが始まった。

しかしここには大岡越前はいないらしく、強く引っ張った方が勝ちというムードである。

「はなしてっ!」

「嫌です」

両者ルカに胸を押し付けての戦い。

ああ僕がルカになりたい……。

とここで、なにやらジャグジーが荒々しくなりはじめた。


ボコボコボコボコ


二人は首を傾げる。

「なんかおかしいわね」

「故障でしょうか」

二人はルカを手放し、ジャグジーの様子を確認していると、


パカッとジャグジーの一部が開き、

ルカだけが大量の水とともに落ちていった。

「きゃああああ」

「ご主人様っ!」

二人は飛び込もうとするも、高周波の音とともに瞬時に穴がふさがってしまう。

「ちっ!魔法だわ」

ララが悔しそうに声を出す。

「この魔法は……まさか」

リリが何かを勘付いたようだ。

「でも、追いかける前に」

とここでララ。

「せめて服くらい着ましょうか」

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