事故
男は理性が飛ぶ寸前といった感じだった。
慌ててゴスロリメイドを正しく座らせる。
ゴスロリはちょっと残念そうに人差し指をくわえる。
それをみて男はまたまた頭が噴火しそうになるも、法華経を唱え、心を無にしようと努力。
男が言った。
「わわわ、私は、そういうのに興味なひっ!です」
途中で噛んでしまう。バレバレである。
「わたし」
ゴスロリが口を開く。
「ご主人様にお礼がしたくて」少しうつむく。
すごく反省した様子。
「い、いやあそんな、そういうつもりじゃあ」
「じゃあわたしのものを」
スカートを捲りあげるゴスロリ。
「だからあああやめえいっ!」
と言ってゴスロリの手を制しようとすると、逆に手をつかまれて、
「あわわわあっ」
そのままゴスロリにかぶさった。
男の目の前には小柄なゴスロリの顔。
「……ご主人さまぁ」
艶のある唇に目を奪われる。
金色の髪は少しはだけた胸の谷間にかかっている。ゴスロリは男の手を取る。
放そうとする男だがどうしても力が入らない。
男の手はそのまま、
ふくよかな胸元へと、
そのときバタンと扉が開いた。
ずんずんと二人に向かってくるのは、
「あーっ!」
ララであった。
ちょうど男の手はゴスロリの谷間に挟まれていて、二人はこれから何かはじめるような体勢で密着していて、「こんのスケベ二股男っ!」
慌てて立ち上がった男はララの強靭な蹴りあげにより、悶絶しながら、また倒れたのだった。