43日目
1km以上の超長髪の美女といつもの3人は遠出をし、帰ろうとしていた。
超長髪の美女はヘアサロンに行くために、3人とは別れた後だった。
「あの娘は、ほんと髪だけは完璧なんだよなぁ。」
「髪は完璧なんだが、髪以外が…。」
そう話をしているのは、順にねずみ君とわに君である。3人は超長髪の美女をややDisりながらタクシーを拾おうとしていた。
わに君はタクシーを見つけた。
「あ!来た!」
「へい!タクシー!」
もぐら君が手を挙げタクシーを呼び止めた。
キキ―!
タクシーは3人の目の前に止まった。
しかし、突如男が割り込んできた。
「どけ!ワシが先じゃ!運転手!このワシ、王神を吉本商業まで連れていけ!」
割り込むおおかみに対し、もぐら君は手刀を挙げた。
わに君とねずみ君も手刀を挙げた。
「なんだ!?手刀なんかでワシを倒せるとでも思っているのか?」
おおかみも手刀を振り上げた!
その時…!
「吉本商業行きのバスはあちらになります。」
3人は声を揃えてそう言った。
3人は手刀を作っていたのではなく、あちらになります、というジェスチャーで案内していたのである。
ちょうどバスが来たので、おおかみは慌ててはバスに走って行った。
「バスがあるなら安いバスの方が良い!」
3人は何事もなかったかのようにタクシーに乗り込んだ。
「あの娘は今頃ヘアサロンで髪の毛を癒しているんだろうなぁ…。」
髪を全て失うまで後57日!




