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2・双子の仲は・・・

「詩織、すごーい!ピアノ上手だね!」「詩織ってば、やるぅ~、告ったんだ!」「まあ、フラれちゃったけどね・・・」


詩織とは、すぐに仲良くなれた。


「あの・・・ずっと気になってたんだけど、どうして私のところに来たの?」

「え?あぁ、私たちのクラスに、伊織ちゃんが来たから・・・」

「・・・あー・・・伊織、か」


詩織は悲しそうに笑った。

「・・・?詩織?」

「ううん、なんでもないよ」


その時だった。

「あっぶねーーー!!!」

「え?・・・きゃぁぁ!!」


詩織の目の前に男子が遊んでいたボールが飛んできて・・・!


グワン!

「・・・?」

「詩織ちゃん、大丈夫?私の力、久しぶりに役に立ったわ!」

「よっ、時をあやつれる少女!」「さすがとき~っ!」

いつメンが声を上げて、詩織ちゃんはきょとんとした。

「・・・時をあやつれる!?」

「あー、うん。私ね、時間をあやつれるの。止めたり進めたり、戻したり。さあ、この場所からどいて・・・」


ぽちっ。


「・・・って、あれ?前田、大丈夫?」

「うん・・・大丈夫だけど・・・」

詩織ちゃんが、ずっとあこがれるような目でこっちを見ていたことに、私は気が付いてなかったんだよね。



うちのクラスに戻ると、伊織ちゃんと男子が話していた。

「なー前田。お前ホントに、うちのクラスに興味ねーよなー」

「俺みたいなこの天才がいるクラスに・・・フッ」

「なんでそんなに冷たいんだよー。俺のクラス、そんなに嫌いか?」


男子の問いかけに、伊織ちゃんはこう答えた。

「はい。こんなクラスで、誰かと仲良くするつもりはないです。あと付け足すと、あなたは自分で自分を天才と言っている時点でもう天才ではありません」


「・・・・・はぁぁ!!!???お前冗談ってもの通じないの⁉うざ・・・!!てか俺らのクラスバカにしてんじゃねーよ!」

「冗談が通じなくて何が悪いんですか。あとこのクラスをバカにしているわけではないですし。私がバカにしているのは、あなたたちですね」


「・・・てめぇ・・・っ」


男子は手を上げた。

「だ・・・だめ!!」

私は慌てて声を上げて、ひなが私のところからサッと杖を取り出して、のあがシュパパパッ!とみんなを触って、さらがポーン!となげて、伊織ちゃんにあたり・・・その間にりりかは時計をとってボタンを押そうとしていて、ゆいかが伊織ちゃんを守ろうと走って・・・!


グワン!

「伊織!」「伊織ちゃんっ!」「大丈夫!?」

「・・・え?伊織・・・って呼ぶのは・・・」


ゆいかが振り返ると、ウインクするのあと詩織がいた。

「・・・ちょ、まって。今何が起こっているか、誰か説明してくれると・・・」


珍しく、伊織ちゃんがテンパっている。


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