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異世界で『魔法幼女』になりました  作者: 藤咲ユージ
第3章 旅する幼女
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唐突な出会い(毎回そうだけど)

壮絶なドラゴン戦の後に目を覚ましたシルヴィアと朝食を取って、早速戦闘の模様を描いてゴーレム達に見せたら絵の出来栄えに満足してくれた。

トーチカも土壁も解除して礫砂漠地帯を後にする。街道へ戻る為に森の中に入った。


一応、念の為に土壁の更に外側に土ゴーレムを置いてドラゴンを見ていたのだが、朝食を取っている時も絵を描いている時もドラゴンが移動しないでその場に留まり続けたのがちょっと気になったけど、怪我で動けないという事ではない筈だ。

2回目のエクスヒールが光らなかったのだから大丈夫だろう。


達者で暮らせよ、ドラゴン!



森の中は行きと違ってファングボアの姿が見えない。

今なら急いでいないから歓迎するのに。これはもしかしたらゴーレム達とドラゴンの戦いが影響しているのだろうか?

かなり距離は離れているのだが、遠くへ逃げてしまったのかもしれない。


他の獣の姿も見かけないまま、何事も無く森を抜けて街道に復帰した。


今回は森の中での移動速度が速かったから戻るのも早かったな。

もちろん狼が先導してくれたんだけど。今回も頼りになるなぁ、狼は。


街道を縦一列の隊形でゆっくり走る。

ここからだと宿場町までの距離がちょっと中途半端だな……すぐに着いてしまう。泊まるには早過ぎるし、素通りするか? ……いや、一応見るだけは見ておこう。



最初の宿場町は町というよりは村に近い規模で、これといって特筆する所の無い、ただの宿屋があるだけの小さな町だった。

当然施設のようなものは無く、本当に軽く見るだけで終わった。


次の宿場町はどうしようかな? こことほとんど変わらないらしいんだけど。

子供を預けられるような施設も無いと言われたし、もう素通りしてシオリスに向かうか。



次の宿場町は中に入らずに通り越して直接シオリスの町へ向かう。

シオリスとの中間辺りでもう1泊して、次の日にシオリスに到着、でいいだろう。


街道をゆっくり走っていく。

シルヴィアは周囲の景色や道を行く人達に興味を示して、少しずつ積極的に喋るようになってきた。


「あれはなに?」

「えーと、たぶん荷車を引く為の馬じゃないかな」


実際は馬ではないが、他に言いようがない。

脚が6本もあるけど「馬」でいいだろう。名前を知らないんだよな。


「あのひとはなにをもっているの?」

「えーと、たぶん槍じゃないかな」


ハンターとすれ違ったんだが、そいつが持っていた武器らしき物は「Y」と「S」を組み合わせたような不思議な形をしていた。先端が尖っていたから、たぶん「槍」だろう。

「L」が入っていなかったのは幸いだった。


「あれはなに?」

「あれはたぶん、ただの木だよ、しーちゃん。……もしかして、名前を知りたいの?」


頷くシルヴィア。


「ごめん、名前は知らないんだ」


シオリスの町に着いたら調べないと!



野営予定地に着いた。

街道沿いには一定の間隔で野営をする人の為に広めのスペースが作られている。

少し早いけど、もうトーチカを作ってしまおう。


夕食の支度をしている間はゴーレム達にシルヴィアの相手をしてもらう。

ボールを取り出して2号機も参加させる。


シルヴィアはゴーレム達と普通に遊ぶようになっている。

ゆっくりボールを蹴るシルヴィア。足でトラップしてふんわり優しく蹴り返す黒のゴーレム。

シルヴィアは手で受け止めると今度は足長にパス!

ちょっと逸れたボールを素早く伸ばした足で止めて優しくパスを返す足長。

皆気配り上手だ。安心して任せる事ができる。

今のうちに食事を完成させないと。



早めの夕食を終えた後は皆でお絵描きタイム。まだ明るいから外で絵を描く。

俺は相変わらずドラゴン戦の絵を描いている。

シルヴィアは……それはもしかしてリゾット? 今日はリゾットじゃなかったけど、次のリクエストという事かな? 明日作るよ。

ゴーレム達は……黒のゴーレムも足長もドラゴン戦を描いている。

俺より上手い気がするんだけど。


2枚目の紙を自分でお絵描きツールにセットしてまた描き始める足長。

熱意あるなぁ、と思って見たらなぜか「ドリブルをしている自分」を描いている。お前、ドリブルなんてした事あったっけ?

今にも動き出しそうな躍動感! こいつは本当に絵が上手い。どこで学んだの? 自己流?

ところで、もしかしてそれは「ドリブルをしてみたい」という意思表示なんだろうか?


ドリブルをする為には広くて平らなスペースが必要だよな。

礫砂漠地帯でちょっと遊んでいけば良かったかな? 思いつかなかったわ。

それどころじゃなかったし!


今度そういう場所を探してみるか。単に「広い」というだけならいくらでも場所はあるんだけど、「平ら」となると……あ、そうか。

「ティル・ア・フィールド」で平らに均した後、固くすればいいのか。今度試してみよう。



シルヴィアが眠そうな仕草をし始めたらお絵描きは終了だ。トーチカの中に入る。

ゴーレム達はまた横一列の待機状態だ。それ、何か意味があるのか?


シルヴィアはすぐに寝てしまう。寝付きがいいのは助かるな。

クレアは……今日はずっと機嫌がいい。ほとんどぐずらない。


夜はまた起こされてしまうんだろうけど、それは仕方ないね。

赤ん坊が落ち着くのは何ヶ月目からだっけ? 今は機嫌が良過ぎて寝てくれそうにない。

俺が寝られるのはいつかな……



何度も寝たり起きたりしながら夜を過ごし、ふと目を覚ましたら……


知らない幼女が俺を見下ろしていた。


誰?




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