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何でも屋の吸血鬼と依頼人  作者: 高尾天
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第7話 忙しさと暇つぶし5

「すいません!後ろで待ってる人がいるのですが!?」

「へあっ?」

全くもって返事らしくない返事をしたのは声色だけで女だと分かり、そしてまたそれが誰かもすぐに分かった。

「あれっ?もしかして左藤か?」

「もしかして慎吾君?」

何故だ?

だって、こいつ一応女の子なんだろ?

俺は仕事に出かける前に左藤にお小遣いをあげた。

家の詳しい事なんてまだ話してないから家にある家庭用ゲーム機なんかでは、遊んでないはずだ。

・・・多分

まあ何にせよ左藤は男勝りだっていうことだ。

普通の女の子だったら可愛らしい服を買ったりしてショッピングを楽しむものだと思っていたが、一人例外がいることが分かった。

「おまっ、なんでゲーセンにいるんだ?」

すぐに出てきた質問だったが、

「他に行くところないしね。やっぱりここが一番だよ。」

すぐに応えが返ってきた。

しかし、質問はどんどん湧き出てきて、

「音ゲーとかコインゲームとかやらんのか?ゲーセンに女が、しかも平日に麻雀やってるってどういう事だ?」

「私今までいろんなゲームやってきたけど麻雀が、一番楽しいかな。ほら、相手はコンピュータだったりするけど対人戦でしょ。しかも運要素があるじゃん、そこがやっぱいいよね〜。」

………確かに。

麻雀はそこが面白い。

(ほとん)どのゲームは実力が物を言うが、麻雀のようなゲームに関しては運が絡んでくる。

麻雀には(はい)というのがある。

まあ、トランプのカードと思ってもらっていい。

ただ、麻雀は手持ちが多すぎる。

それにポーカーと比べ、役が多すぎる。

俺がルールを殆ど覚えるのに半年掛かった。

「お前麻雀の実力はどんくらいなんだ?」

「そうわねぇ。このゲームだったら雀鬼だったかな?」

「なっ!」

んな馬鹿な。

雀鬼はそれなりに強いやつじゃないと取れねぇぞ。

こいつ・・・・それを、

「何ヶ月くらいでなったんだ?」

質問の方が先に出た。

「3ヶ月?くらいかな。」

やばい。こいつは本格的にやばい。

「そ、そうか。俺、もう帰るわ。」

「そう。ご飯食べてから帰るね。」

戦意喪失した俺はゲームセンターから出てきてふらつく足取りで家に帰った。

家に帰った俺は酒ですべてを水に洗い流してふて寝した。

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