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スカーレット三姉妹

作者: 妖怪ポリノ

この小説はセリフのない考察的な作品です。

これを理解してください

昔々、ヨーロッパのとある国にスカーレット氏という貴族が住んでいた。


この一族は、代々そこまで強くはないが大きめの権力(ちから)を持っていた。


さて今代当主は、自分の名と同じ赤を使った紅い屋敷を立て、住んでいた。


彼には、良い妻と、三人の子供たちがいた。


子供は皆女の子である。


彼は子を溺愛し、それ以上に妻を愛していた。


召使たちにも慕われる良い当主であった。


さて子供たちは?


三人とも考え方こそ異なるものの、仲がとてもよかった。


長女は美しい女性像を求めた。


次女は広い世界を知りたがった


三女は本を読むのが好きだった。



ある時この家族に悲劇が訪れる。


現当主の妻が急病により死んでしまった。


彼は絶望した、そして禁断の行為を行ってしまう。


悪魔との契約。


これがただの悪魔ならまだよかった。


彼は悪魔を騙った妖と契約してしまった。


妖の名はヴァンパイア。  吸血鬼である。


最近血が足りなかった妖は、多くの召使いを抱える金持ちを待っていたのだった。


惨劇が始まる。


妻は生き返らない。召使たちが次々と血を吸われ、倒れる中、彼は自ら命を絶つ。


三人の娘たちも例外なく巻き込まれる。長女はクロゼットに隠れ、次女は庭の植え込みに紛れ、三女は

図書館に隠れた。


長女と三女は見つかってしまった。


だがどういう訳か、妖は、彼女らを食べず、彼女らに噛み跡を残し去って行った。


しばらく後、次女が二人の様子を見に来た。


二人はしばらくなんともなかったが、異変が現れ始める。


全身が冷たくなる。


激しい痛みに襲われ犬歯が伸び牙と化し、背中には羽が。


その見た目、明らかに吸血鬼であった。夜、近くの教会へ助けを求めに行く、親切な牧師はいきなり退治という選択をせず、しっかりと話を聞いてくれたが、ここには直す方法はないと言われた。

だが、遠く東方の国には、不思議な力を持つ者がいるという噂があるので、そちらもたずねてみる価値があるのではないか、といった。


帰り道、血にまみれた長女を見た住人が彼女を紅い悪魔と呼んだ。


三女は、ショックで気がふれてしまった。


長女は、いつの間にか、変なものが見えるようになっていることに気づいた。


そして次女に東方の国へ行くように言った。


次女は、広い世界を旅し、谷しいことつらいことと出会い別れながら目的地へ着く。


そこで、ある仙人に師事した。


仙人は似たような術がある。それで治せるかはわからない、わしは行ける状態ではないと言った


仙人は彼女を自分の国にあった名前に変えるよう言った。


何年どころでは済まない年月が経った。


彼女の体は若いままであった。


彼女は修行で妖怪と化してしまったのである。


だが術は会得した。


仙人に別れを告げ、故郷へと足を急がせた。


彼女が戻ってきたとき、そこにいたのは知らない魔女と幼い姉妹だった。


姉は、今の生活を楽しみ、妹は地下に閉じ込められていた。


そして誰も彼女のことに気付かなかった。


彼女は、自分と気づいてもらうまで、そこにいようと思った。


すでに力に差が出てしまっていた。今更言い出せなかった。


彼女は今日は気づくかなと思いながら、門の前に立っている。


メーリン・スカーレット説



紅美鈴の名前がスカーレット家に関係あったら、という妄想を広げた結果ですね。

メ―リン・スカーレット

結構いい感じ

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