第十一話
いつもより短めですいません!!
やあ!みんなお久しぶり!咲十だよ!
・・・誰に言ってんだろう・・・。
結局、あの後立とは会わなかったし、しゃべらなかった・・・。
そして学校が終わった。
「あ~あ・・・。もう放課後か~・・・。」
「咲十は部活、何も入ってなかったんだっけ?」
「うん・・・。」
「ん?どした?なんか疲れた顔してるぞ?」
「い、いや、何でもないぞ」
「・・・ま、今日はゆっくり寝て、明日の学校に備えろよ。」
「ああ」
帰ったら戦争の装備とかを用意しなきゃならないな。
気合い入れねえと!
「じゃあな~」
「ああ!また明日~」
「ブファ~~~~ッ!!!!」
「加山ぁ!!」
・・・遠くで何か聞こえた気がする・・・。ま、いっか。
帰り道は何もなかった。ただ、鞄が橋から落ちちゃったりはしたけれど・・・。
・・・嫌な予感がビンビンする・・・。
そうして家に付いた。
「ああああああああああああああ!!!!!!!!!これのことかああああああああああああああ!!!!!!!」
ゲ○がシミになってそこにいた。
臭さが半端ないので何もかもを洗う。
ファ○リーズで臭いを消そうとするが最悪な臭いは止まらない。
換気もしてマスクをしながらパソコンを付ける。
が、つかない・・・。また試すが、つかない。
「つけやクソがあ!!」
ビチン
半ばやけくそに電源を押す。
すると、画面が出て来た。
「やっとついた~・・・。」
そういえば、装備ってどうすんだろう・・・?
銃持ちながら寝たら戦争に持っていけるらしいけれど、ここは日本だしそれは出来ないか・・・。
んじゃついでに買うか。
と、くつろごうと手を置くと――――
ガチャッ
なんていう金属音が聞こえた。
「ん?なんか置いてたっけ?」
手に取り、ベッドの下から取り出す。
出て来たのは銀色に輝くM92F通称ベレッタが――――
「ってえええええええ!!!!????なんであんの!?!?」
はっとなって扉を向くが大家さんは来てない。
よ、よかった~~包丁で串刺しにされるかと・・・ってぜんぜんよくなーい!!
なんで!?どうしてあるんだよ!!じっちゃん家から間違えて持って来たなんてのは無いし・・・。
*
「おい」
ん?「なんですか??」
「これ、もっとけ。」
レイラークさんがなんか投げて来た。
なんだろう?
「って!!これ、拳銃じゃないですか!!」
*
・・・何であの世界から持ってこれたんだ?・・・ま、いっか。
・・・他になさそうだからセ~フだね!
確か銃刀法違反って二丁目からだもんね☆(大間違い)
「・・・でも、どうすんだよ、これ。」
再びパソコンに目を向ける。
銃の方はいいとして、装備をどうするかで悩んでいる。
色々あるのだ。ベレー帽からポケットまで。
とそこで画面が止まった。
「あれ?あれれ??あれぇ???」
カチカチやってもスススと動かしても画面はピクリともしない・・・。
・・・フリーズった?あれ、これフリーズった??
「あああああああああああああ!!!!!!!!!!!」
「じゃかしいいいいいいいいい!!!!!!!!!!!」
「ぎゃあああああああああああ!!!!!!!!!!!」
つい叫んでしまい、大家さんが包丁を俺に投げつけて来た!!
ちょ、なにをするやめっそこは・・・!
「らめぇえええええええええ!!!!!!」
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酷い目に遭った・・・。
気がつくともう夜・・・。
ああ、またあんな世界に行くのか・・・。
出来れば行きたくないな・・・。
そんな意志とは反対に咲十の目蓋は閉じてゆく・・・。
「お休み、世界・・・。おはよう、クソ異世界・・・。」