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1話

学校の帰り道、電車に揺られながら窓を眺めていると前から声をかけられた。


「すまないがちょっと尋ねてもいいだろうか?」




正直言って人と話すのが苦手な私、本当ならここでスルーしたいところだが

ここは仕方ない。




「は、はいなんでしょうか―――え‥‥」




それはまるで異国の王子のような恰好をした黒髪の男性

最初は仮装のイベントでもやっているのだろうかと疑ってしまうほどの

クオリティ高めの衣装、そしてその目の奥に見える黄金色に輝く瞳が

私を映すのだった。




「ねえねえ、あの人なんかかっこよくない?」


「確かに!どこの国の人なんだろうね?」



斜め前の女子2人が黒髪の男を見ながら小声でひそひそ話す声が聞こえてくる

というか、明らかにこれ想像以上に目立ってる?




(と、とりあえず次の駅でおりよう‥‥)



「あ、あの。もう少しこっちに寄った方がいいですよ。人が多く通るので」


「そうなのか?では――」



すると黒髪の男は私の隣に座った。

一斉に乗っている人の目線が全員こちらへ向く。

さっきの2人組みの女性たちはキャー!声を出しながら羨ましそうに見ている。



「ええ、えっと‥‥」


「これなら問題ないか?」


(まさか隣に座って来るとは思わなかった。)


「はい。大丈夫だと思います」



「君の名前を聞いていいか?」


「え」



突然、名前を聞かれ戸惑う。


「つ、塚原つかはらリオです‥‥」


「リオか‥‥とてもいい名前だな」


「ありがとうございます。あの、貴方は?」



すると黒髪の男はリオの前に立ち名乗った。



「私はリネア王国の王子――ルイ・デオ・ヴィグレ―だ。」



「そうですかリネア王国の王子‥‥ってえええぇぇ――!!??」



彼の正体はなんと異世界からやって来た王子様だったのだ!

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