どうでもいいや
掲載日:2025/08/26
手に負えなければ、投げやりにも。
破れた空から這い出る醜悪を
きっと僕らはなす術なく見守る
地平線を灼くものが太陽だけじゃないってことが
ひとに与えられたさいごの智慧なら
もの識らぬ猿のままでいたかったよ
銃口の向きを確かめもせず引き金を引いたのは
誰だったか 君だったか
今となってはどうでもいいや
この結末が変わるんでもなし
千切れた鎖を垂らした憐憫に
たぶん彼らもまたむべなく見送る
防波堤を蝕むが正気の沙汰のうちってことが
ひとが重ねてきた七つの罪なら
背に負って歩くのには脆い膝
銃身の熱を冷ますことなく引き金を引いたのは
誰だったか 僕だったか
返るこたえはどうだっていいや
この元凶に迫るわけもなし




