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此方の神サンお返事書いた〜愛より嫌味を籠めて〜

返事なので短いです。


『拝啓。


馬肥ゆる秋とか申しますが、今は実りの多い時節故にそれはむしろ当然の事かと存じ上げますわ。


なるべく話題にするのは避けるべきかと……。


それから相手がどなた様宛であれ、文章は是非とももう少し丁寧に、かつ上品に書き綴る事をお勧め致しますわ。わたくしの文面を参考になさっても宜しいですし、勉強がてらの参考書もお贈り致しましてよ。


『神』は常に時間を持て余しますもの、ねぇ?


寿命無き故にでしょうけれど、同時にその事を忘却しがちか方の何と多い事か。『神』として嘆かわしい限りですわ。そちらもそう思われません事?


さて、本題ですが。


一応、取り敢えず、仕方なしにですが了解は致しました。


単なる成り行きで、それこそ何の根拠も無しに偶然にも近い位置に在る世界同士。助け合うのはまぁ義務でも無ければ強制でも無いでしょうけれど、『神』で在る以上は慈悲の精神も持たねばなりませんでしょうからねぇ。


折良くちょうど良い存在(生贄にピッタリな子)が居りましたの。


一つとは言わず二つお贈り致しますわ。 

貴方では決して手に入れられない高位の“魂”を二つも、ね?それをゆめゆめお忘れ無きよう……。


わたくし、吝嗇(ケチ)では御座いませんの、誰かとはともかく。


ではせいぜい足搔いて長生きしあそばせ。


敬具』


「五十歩百歩、目クソ鼻クソを嗤う……」


尻拭い要員そのイチの呟き。


「……ウチの長女、ケンカの買値は何倍増?!」


傍観者そのイチの呟き。


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