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第七話

 俺達はその後、洞窟の道を10分程進んだ。

 幸いにも洞窟は一本道で迷う心配は無かった、途中スライムが1匹ずつ現れるも難なく倒すことが出来、倒した数は最初に倒したスライムと合わせて6体になった。

 ここで分かったことだが、スライムを倒したからといって一律で〈天啓力〉が増えるわけではなかった。

 〈天啓力〉が2上がる事もあれば1上がるという事もある、まったく上がらないという事はまだ無いが運が悪かったらそういう事もあるのかもしれない。よく分からん。


「ねぇ解~、この洞窟どこまで続いてるのかなぁ?」


 楓がどこか間の抜けた声で聞いてきた。


「どうなんだろうな……まあここから出れないって事はないだろ。」


 正直出れる保証なんてない、楓を心配させない為の言葉だったが俺自身、めちゃくちゃ不安に感じている。


「ていうかおかしくないか?ぱっと見の塔の大きさに対して歩いた距離が全然合わない……」


「そんなの不思議な鍵とか不思議な塔が出てきたんだからそういう事もあるでしょ、さっさと出口探そ~」


「た、確かに…?」


 楓って普段そうでもないのにこういう時妙に頼りがいあるよな……




……



…………



……………………




 俺達二人の口数が少なくなってきた頃、洞窟の道の先におぼろげに光る扉を見つける。


「あ、楓! 扉、扉があるぞ!」


「ほんとだ! 出口じゃない!?」


 俺達は駆け足で扉まで進む。

 近くまで来てわかったがこの扉結構でかい、両開きの作りで色は全体的に汚れたような赤色、そして洞窟の通路いっぱいに扉がはめ込まれている。


「なんか物々しい感じするよね?」


 楓は扉を見ながら俺に話しかける。


「この雰囲気……ゲームとかだと扉の奥にボスがいるっていうのが定番だな……」


「だよね……中に入る?」


「うーーーーーん」


 ここにいても結局時間だけが過ぎていくだけだし、怖いけど勇気を振り絞って入ってみるか……。


「入ろう、何があるか分からないから楓はちゃんと俺の後ろにいてくれ……」


 俺はそーっと扉に触れゆっくり押して見る。


(んんっ? 結構重いな……)


 力を込めるとズズズッ……と音を立て扉が開く。

 すかさず中を確かめると、そこには20㎡程の広さの部屋があり、壁には松明の炎がユラユラと揺れ部屋を薄いオレンジ色に染めている。

 部屋の中は洞窟の道より大分明るい。


 次に俺は部屋の中心に動くものを確認する。

 そこには3匹のスライムがいた。


「あれがボスって事かな?」


 楓もスライムを確認したみたいで後ろからそんな声が聞こえた。

 

「じゃないかな……よし、さっさと倒そう」


 俺はスライムに向かって歩き出した。


「えっ、スライム3匹いるよ? 大丈夫?」


「一本道にいたスライムなんて攻撃してこないし、1匹でも3匹でも大して変わらないだろ?」


 俺はスタスタと近づきスライムの前に立つ。

 この時、俺は計6体のスライムを簡単に倒し〈天啓力〉を上げれた事で正直気が大きくなっていた。

 

「ん?解、なんかスライムの色あいが……」


 いつもならもっと慎重に行動する筈なのに……


「楓なんか言ったか?……あれ、今までのスライムと色が違……」


 


 3匹の()()()()スライムが一斉に襲い掛かってきた。

ここまで読んで頂きありがとうございます<(*_ _)>



■次回の更新は【7月17日21時】の予定です。



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