第十三話
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「解、どんな鍵が出てきた?」
楓はワクワクしながら聞いてくる。
「それがなんかダンジョンっぽくないんだよな、小さな道具屋の鍵だってさ。しかも名前に無限? のマークもついてる。」
「え、道具屋がダンジョン…て事があるのかな? 無限のマークはずっと使えるって考えればいいのかなぁ……早く使ってみたいね!」
「そうだな、試してみないことには分からないしな」
おっと、さっき飲んだ“ロー○ルさわやか”で尿意を催してしまったようだ。
「ちょっとトイレ行ってくるわ」
そう言うと俺はリビングを出てトイレのドアに手をかける。
すると……なんと手に持っていた鍵がいきなり強く光りはじめたのだ。
「なんでここで鍵が光るんだ?」
そう思いながら俺は尿意の限界が近い事を感じつつ、トイレのドアを開ける。
しかし、トイレがあるはずだったそこには……店があった。
所狭しと色々な商品が置かれている、こじんまりとした店になっていたのだ。
「あっ……すみません、間違えました」
俺はその奥にいる体の大きなお店の人らしき人と目が合い、軽く会釈をしてドアを閉める。
「楓さあああああああああああん!!!!!!」
「ちょっとなになに、どうしたの!?」
楓はびっくりした様子で急いでこちらにやってくる。
「トイレにお店が……トイレがお店に……鍵か? また鍵が悪さしてるんか……?」
俺はうわ言のように呟く。
「トイレにお店? 何言ってんの? …………何もないじゃない」
楓はドアを開けて確認するもそこにはいつもと同じトイレがあった。
「おかしい。絶対おかしい。この鍵を持ってトイレ開けてみて」
楓に鍵を渡しトイレのドアを開けてもらう。
「いつものトイレじゃん、ふざけてないで早くトイレしなよ」
楓はそう言うと、リビングに戻っていく。
キーメイカー本人じゃないと鍵は使えないのか……?
俺はもう一度ドアに手をかけ、そっと開けてみる。
「おう、また来たのか。いらっしゃい」
「あ、何度もすみません。……楓さああああああああん!!!!」
「ちょっと、解!!! 何度も何度も同じボケを擦っても大して盛り上がらないどころか自分が怪我するだけっていつも言って……ええええええええ!!!」
楓が俺と同じように驚いている。そしてお店の人と目が合い会釈してる。
ほら、普通にびっくりするだろ!
「なんで!? 塔以外でも鍵って使えるの!?」
楓が驚きながら聞いてくる。
「いや、前は鍵を持ちながらドアを触らなかったから試してなかった……。はは、塔じゃなくても使えるみたいだな……」
家のトイレからでも不思議な鍵を使える事が分かった。
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■次回の更新は【7月20日20時】の予定です。
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