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異世界恋愛

笑わない王子と微笑むだけの聖女

作者: めみあ

※言い回しを少し変えたところがありますが、内容は変わっておりません。あと説明を少し書き足しました。


「エレーナ許して!」

 

 私が意識を失う直前、妹は領主様に支えられながら謝罪の言葉を口にした。あなたが謝る必要はない。全て私が悪いのだから。

 このまま目覚めないか、目覚めたら最悪な状況が待っていると思った方がいい、と私は覚悟し意識を手放した。


 

 

 

 ガタンッ


 

 大きく体が揺れて意識が浮上した。


 音や振動から自分が馬車に乗っているらしいことは判断できたが、揺れにより何者かに寄りかかったことの方が問題だ。


 薬を盛られたのはわかっている。

 意識がなくなった私は馬車に乗せられたようだ。

 でも護送という感じではない。


 そして私に寄りかかられた人物は声をださず、動く様子もない。


 ――とりあえず最悪な状況ではなさそうだけれど……


 少し身じろぎしてみる。

 手足も拘束されていないようだ。

 


 ――まだバレたわけではないのかしら

 

 もう少し今の状況を落ち着いて考えたかったのだけれど、油断すると意識が途切れそうになる。薬がまだ効いているのかもしれない。

 

 半分夢の中のような状態で、急激に変化したここ数ヶ月のことを思い返す。



 

 

 半年前


 王都から遠く離れた小さな村に、突然黒い瘴気が発生し、瘴気を吸いこんだり触れた者は手足が麻痺し動かなくなるという原因不明の病に侵された。


 幸いなことに子どもには瘴気の影響がなく、一番年長の子どもが隣の村に助けを求めたのだが、結果としてこれが瘴気を広めることとなった。


 だが王都にまで広がる直前に、突如瘴気が各地で消滅し始め、麻痺で動かなかった手足も瘴気の消滅と同時に元通りに動くようになった。人々は安堵し神に感謝した。


 一方で瘴気に侵された影響からか、手足の麻痺が消えてもいまだ身体の一部分が動かないといった後遺症が報告されはじめる。

 そして同じ頃、後遺症を治癒させる力を授かった聖女と呼ばれる者が現れた。その者が瘴気も浄化させたと噂され、それが王の耳にはいり――

  

 

「聖女さま」 

 思考に集中していたので隣にいる存在を一瞬忘れていた。横から声をかけられてビクッと体が揺れる。


「どこか具合は悪くありませんか」

 

 私が目覚めていたのはわかっていたのだろう。自分が寄りかかっていたのが女性だとわかり少し安心する。声音も落ち着いていて敵意は感じない。


 私はゆっくり目を開ける。意志の強そうな瞳が心配そうに私を見ていた。

 

「大丈夫です」

 私は短く答える。寝覚めは良くはなかったが具合が悪いというほどでもない。

 

「訳あって薬を用いました。ご不快な思いをさせて申し訳ございません」

 何か入っていることは食事をする前からわかっていた。

 妹は思っていることが顔にでる。事情があるのだろうと思い、私は何も聞かず出されたものを口にした。



「わかっています」

 私がキッパリ言うと彼女は少し驚いたようだ。


 彼女は騎士なのだろうか。帯剣はしていないし侍女のような身なりなのだが、なんとなくそう感じた。


「それよりどこに向かっているのか聞いても?」 


「あるお方が内密に聖女様と話したいと屋敷でお待ちになっております」


 ――内密? 屋敷? 


 嫌な予感しかしないが、こちらから質問をする前に馬車が止まった。

 


 特に迎えの者はなく、私たちは各々馬車から降りる。

   

 長く眠ったと思ったが、夜が明ける様子もないし思ったより移動はしていないようだ。


 門の前に立ち、なんとなく辺りを見回す。周りは森に囲まれている。ようやく恐怖のようなものを感じ足がすくんだ。


 

 大きな屋敷だ。

 けれども見張りはいないし部屋の明かりもほとんど消えている。別荘なのかもしれない。

 

 誰が待っているのか見当もつかないが、会うしかない。

 私はなかば投げやりな気持ちで、屋敷に足を踏み入れた。



 

 ※ ※ ※


 

 応接室に通され、私は言葉を失った。


 まさか、待っている人物がこの国の第一王子であるフィリップ・ロー・ベリルダス様だとは思わなかった。初対面ではないから間違いようがない。

 会話をしたわけではないが、フィリップ王子と第二王子のダミアン様が領内に視察に来て、領主様と話していた際に間近で見たことがある。

 

 第一印象は美丈夫なのだろうが冷たい印象だった。今は無表情なのでさらに冷酷そうな雰囲気にみえる。



 

 私と妹のマリーは4年前に両親を亡くした。縁者もなく15歳と13歳の姉妹で途方に暮れていたところに、領主様の屋敷で下働きの求人を見つけ採用された。聖女と呼ばれるようになってからは客人扱いとなったが平民であることには変わりはない。


 こちらから声をかけてよいのか逡巡していると、王子は前置きなく「わたしの体内に残る穢れを浄化してほしい」と告げてきた。


 ――フィリップ様たちのいる王都に瘴気は届かなかったはずなのに、なぜ病になられたのかしら。ああ、だから内密なのね……


「できるか?」

 私が答えなかったからか、王子が再度問う。


「いまは無理でございます」

「理由は?」

 表情は変えないが声に苛立ちがみえる。

「妹がここにおりません」

「なぜ妹がでてくる」


「聖女は妹だからです。わたくしにはなんの力もございません」


「それは本当か」

 

 叱責か罵倒されると思っていたが、王子は顔色ひとつ変えない。


「はい。わたくしは偽物でございます」

「偽っていた理由と、いま明かした理由は」


「偽っていた理由は、妹ばかり与えられてずるいと思っていたので、わたくしも讃えられたかったからです。明かした理由は……“微笑みの聖女”と呼ばれることに飽きましたし、殿下に嘘をつくことは不敬だからです」


 私は思いつく限りの理由を並べる。


「見え透いた嘘を」

「はい?」


 王子の口の端がピクリと動いた。

 ――あれ、今……


「わたしは城で、貼り付けたような笑みを腐るほどみてきた。お前が微笑みの下で罪悪感に苛まれていることぐらいわかる」

「殿下……」


「わたしに罰してほしいのだろう?」


 王子はあいかわらず無表情だが、声音は優しさに溢れていた。


 私はその優しさひとつで、おちた。




 

『お前の微笑みを見ていると安らぐ』

『エレーナの微笑みは優しい気持ちになるわ』

『お姉ちゃんの微笑みはホッとする』


 私が家族からよく言われていた言葉。


 美しい容姿に気立もよく働き者のマリー。 

 地味で目立たない私は、確かに妹を羨むこともあったけれど、マリーが皆から愛されるのを見ているだけで幸せな気持ちだった。


 けれど。


 ある朝目覚めたら妹に浄化の力が授けられていた。はじめて神を恨んだ。まだ妹に与えるのかと。私は微笑みだけしか褒められたことがないというのに。


 この瞬間、妹に対して黒い感情が芽生えた。


 はじめは成り代わるつもりはなかった。妹は相手に触れずに治癒させることができる。私はただ治癒される者たちを安心させるために声をかけていただけなのだが、勘違いして私を聖女様と呼ぶ者があらわれた。


さらに妹が“エレーナは微笑みの聖女ね”と言い出した。私が感謝されたり崇められていても気にするそぶりもない。


 惨めになる一方だった。

 

 “この国の王子は決まった相手がいないから、聖女様には王子様と結婚話もあるんじゃないか?”


 誰かがそう言い出した。

 

 私はその言葉で黒い感情をハッキリと自覚した。そんな結末だけは許せない、と。



「王子様と結婚話なんて……ないよね?」

 マリーが心配そうに聞く。


「噂に過ぎないだろうけど、ありえない話ではないわ。もしそうなればあなたはマハト様とお別れしなければならない」


 私がマハト様の名をだすと妹は顔を真っ青にしてそれはイヤだと言った。

 マハト様は領主様の息子だ。身分差があるので結ばれないとわかっていたが、お互いに想いあっているので領主様も二人の仲を引き裂くことはしなかった。


 どうしよう、と泣き出した妹に、私は悪魔の囁きを口にする。


「これからはわたしが聖女のフリをするから、マリーは後ろで治癒をしてくれればいい。それで全てがうまくいくわ」と。


 その後は私が聖女と名乗った。

 王にも私の名が報告された。

 近いうちに褒章が与えられる予定だ。


 

 自分が望んだはずなのに、ちっとも幸せではない。私は罪悪感に押しつぶされそうになり、苦しい日々を送っていた。


 そして今日、苦しみから解放される。やっと罰せられるのだ。

 



 私は、そこまで話し終えて項垂れる。



「なぜ落ち込む。結果的に誰も不幸になっていないだろうに」

 王子は本当に不思議そうな声音だ。

 私は驚いて顔をあげる。


「妹に嫉妬して手柄を奪いました! それに感謝してくれた人たちを騙しています!」

「治癒させたのが君ではないとしても、君の微笑みで癒された者もいるはずだ。誰も損はしていない」 

「でも……悪意から始まったこと…です」


「悪意か……」


 王子は息を吐き小さく何度か頷いた。



「わたしの話も少し聞いてほしい」

  

 その前に、と一度王子は部屋から出て行ったが、すぐにティーワゴンを押しながら戻ってきた。

「わたくしがやります!」

 慌ててワゴンに手を伸ばすと、王子の手で制された。

 あいかわらず無表情だが、また口の端がかすかに動いた。

 

「好きでやっているから手伝いはいらない」

 そう言って慣れた手つきで、ティーセットをテーブルに置く。

 自然とソファに腰かける形となり、温かいお茶を口にしてようやく先ほどまでの感情の昂りが落ち着いた。


 ――これが目的だったのかしら……


 

 ひと息ついた頃、王子がゆっくりと口を開く。


 


 王の側室であったフィリップ王子の母親は、王子を産んですぐに亡くなった。王子は乳母に育てられた。

 王妃が2年後にダミアン王子を産み、第二王子と呼ばれてはいるが、継承権第一位はダミアンとなった。


 王も王妃もフィリップによくしてくれた。弟のダミアンもフィリップに懐いている。


 それでもなぜ自分は第一王子なのに、と燻る思いはあった。


 そんな時に瘴気が発生した。

 

 ここで、フィリップにとって決定的となる出来事が起きた。

 王家には邪気を払う指輪が2個存在するのだが、王は王妃とダミアンに指輪を与えたのだ。

 王とダミアンが持つのなら納得できた。けれど王が自分の命より王妃を選んだことが納得できなかった。


 どこかで期待していたのかもしれない。自分はダミアンより能力が高いからもしかしたらと。けれどそれは大いなる勘違いだった。


 何もかも馬鹿馬鹿しくなったフィリップは城を飛び出し瘴気の発生した村に向かい、自死に近い気持ちで瘴気の中に飛び込んだ。


 偶然にもそこは乳母の故郷の村で、乳母の甥や姪たちが倒れていたフィリップを発見し保護した。


 

 そこまで話して王子は深く息を吐いた。私はようやく自分がここに呼ばれた理由を思い出した。



「……だから体内の穢れを浄化して欲しいと頼まれたのですね。ここに呼び出した理由は今日しかお時間がとれなかったからなのでしょうか。それならばどうすれば……」

 ――マリーなら治癒できるけれど、相手が近くにいないとならないし……ああ、本当に私は罪深いことをしたのだわ…!



 私は涙が溢れてくるのをこらえる。ここで泣いてはならない。


「いや、それは違うんだ……確かに後遺症で表情が動かせなくはなったが、もともと無表情と言われていたし……待て、そんな話は今はいいんだ」


 なぜか王子が急に慌てたように言い募る。


「今すぐは無理ですが、必ず治癒しますからご安心ください」

 

 私が空になった王子のカップにお茶を注ごうとティーポットに手をのばすと、突然王子に手を掴まれた。


「断りもなく触れてすまない。だが違うのだ」

 キュッと手を握られる。  


「違う…とはなんでしょう」

 少し力をいれて手を引き抜こうとするも、離す気はないとばかりにまた握られた。


「君が聖女ではないことは、はじめから知っていた」

 私は驚いて目を見開く。

「すまない。シュノバル卿から聞いていたのだ」

「領主様から……」


 王子は簡単にあらましを説明した。

 私の嘘を領主様はしばらく目を瞑っていたけれど、王家を偽ることはできないとフィリップ王子に真実を告げに来たという。

 

 

「それならばなぜ、聖女の名ががわたくしの名で報告されたのですか」

「名などあとからどうにでもなる」

 こともなげに言い、王子の口の端がまた微かに動く。


「マリー嬢やシュノバル卿は君を庇い立てしていたが、本性はどうなのかわたしは試した」

「試した……」

 なんのことかと、私は首を傾げる。


「マリー嬢の仕業だとわかるように薬を盛り、短時間で目覚めさせた。そこからの君の挙動はアナベルから聞いた」

 アナベル――多分馬車にいた女性のことだろう。

「……わたくしはどのような罰もお受けいたしますが、妹や領主様はご容赦ください。全てはわたくしを思ってのことです」

 

「だから、そうではない」

「そうではないとは……」

 いつ離してもらえるのかと気になっていた手に再び力がこもる。

 

「1年ほど前に、わたしは君と会ったことがある」

 視察のときのことだろう。私は小さく頷く。

「これまで、わたしはどこに行っても同情されてきた。口にはださないが表情でわかる。弟に奪われて気の毒にと……」 

 

 表情がないと言っていたけれど、視線や声音で痛いほど気持ちが伝わる。


「君は、私に微笑みを向けた。そこにはなんの打算もみられなかった」


「そう、ですか」

 よく覚えていない。冷たそうだという印象だったが、領主様とのやり取りを見ていて誠実そうだとは思ったけれど。笑顔など向けただろうか。


「そんなことは初めてだったから、君のことが気になってシュノバル卿に君の素性を尋ねた」


 ようやく、王子が手を握る理由に思い当たり、頬が熱くなる。

 ――まさか、そんなわけ……


「わたしも自分の立場くらいわかっている。だから心に秘めておくつもりだった」

 ずっと視線は合わせないようにしていたが、思わず王子の目を見てしまった。視線が交わる。

 

「シュノバル卿がわたしを訪ねて来た時に、君が聖女だと偽っていることや、王子との婚姻の可能性があるとマリー嬢に話したことも聞いた。わたしは君が変わってしまったのかと疑った」 


 私は先ほどとは違い羞恥で顔が熱くなる。

 ――改めて人から聞くとなんて浅ましい真似をしていたのだろう。


「だから君を試したのだ。けれど君の顔を見たら違うとすぐにわかった。何も変わっていないと」

「変わっていない……?」

「いいんだ。わたしがわかっていればいいことだから」


「あの……わたくしの罰は……」

「だから、違うと言っているのに、君はまったく」

 また王子の口の端がかすかに動く。


「……笑うほどおかしいですか?」

 

 王子が弾かれたように顔を上げた。

「なぜわたしが笑ったと?」

「え……口の端が少し動いたから見たままを申し上げたのですが」

「見たまま……」

「表情が動かせないとおっしゃりますが、声音でも気分はわかりますし……」

  

 そこまで言って私は言葉を止める。大きく見開いた王子の目から大粒の涙がこぼれ落ちた。


 もちろん表情はない。私の言葉で王子を傷つけたのかもしれないとあたふたしていると、王子はゆっくりと首を横に振る。


「これは、違うんだ」

「違う?」

「わたしが、気を悪くしたか気にする者は多いが、笑ったかどうかなど気にされたことがなかったから……嬉しかったのだ」

 

 私は王子が嬉しかったと言うのを聞いて、心が温かくなる。

 私自身が役に立てたなら嬉しい。


「わたくしも、嬉しいです」


 私は自然と笑顔になり、王子も口の端がかすかに動いただけだが、微笑んだのがわかった。


「それより、あの……そろそろお手を……」

「もう少し握っていたい」

 

 

 王子がそう言って、もう片方の手も添えた。

 それからしばらくは言葉は交わさなかったけれど、手を離すまでの短い時間は、とても心地よく穏やかな時間に思えた。





 ※ ※


 その後も私は聖女と呼ばれている。

 正確には“元聖女”だ。

 突然力を失ったことになっている。


 

 なぜ王子が瘴気の発生した村に行ったのかは、乳母が心配だったからという理由でみな納得し、王子に同情した。


 王子の後遺症は今も残ったままだ。


 

 だから国民は聖女が力を失ったのは本当だと信じている。


 

(王子以外に治癒させる者がいなくなったのを確認してから力を失ったと報告した)


 

 私は褒章として一代限りの爵位を授かり、マリーとマハト様は婚姻した。


 そしてフィリップ王子と私も結婚間近だ。


 フィリップ王子は王子と呼ばれているけれど、王位継承権は後遺症を理由に放棄した。

 

 私たちはあの屋敷でこれから暮らす準備をしている。

 


 “笑わないけれど聖女を溺愛する王子”

 ”力はなくとも微笑みで心を癒す聖女“

 

 わたしたちは、いつしか人々からそんなふうに呼ばれるようになった。


 フィリップは口の端をかすかに動かして嬉しそうだ。溺愛していることが皆からわかることが嬉しいらしい。


 私も、いまだに罪悪感はあるけれど、心からまた笑えるようになった。

 フィリップは僕の分まで笑ってと言いながら、彼は私よりもよく笑う。


 

 フィリップに早く心安らぐ日が訪れて、本当の笑顔が見たい気もするけれど、この願いは叶わなくてもよいとも思う。


 彼の笑顔をずっとひとりじめできるから。


 



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