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とある書き手のエッセイ集

人から見るとどうでもいいけど、忘れられないくらい感動した日常のちょっといい話

作者: 空野 奏多

 はじめましてまたはこんにちは!

 私しがない、エッセイ好きです!


 今日はね、私が何故か疲れているので(?)、感情を忘れないようにするために、人生で感動した事を思い出そうと思います!


 人のほっこり話読みたい時もあるかなってことで。え? ない?



【感動したこと1】


 私は割とそそっかしい人間である。


 それは誤字の多さでもご理解いただけるところなんですが(直せ)、もう子供の頃からそそっかしいのである。


 高校時代、その日は特にやらかしたーー。




 一言で言うと。

 冷やし中華、スカートにぶっかけちゃった。てへぺろー!(死語)




 もうそれはそれは盛大にぶっかけたね! 真っ逆さまやぞ! 調子乗って教壇に座って食べようとか、膝の上に乗せるからだぞ‼︎


 しかしこの時、私の心はむしろ穏やかだった……。



 だって慣れてるんですよ。

 こんな大胆なのは初だけど。

 あと焦りすぎて思考停止してて(真顔)



 人間焦るとね、一周回って冷静なんですよ。うん。すんってなるんだよね!


 そんなわけで私は、状況理解にだいぶ固まった。制服汚したことよりお昼どうしようかで。セブンの冷やし中華よ……(お腹空いてる)


 けど声をかけられました。



クラスメイトA

「ちょっと奏多ちゃん⁉︎ 大丈夫⁉︎(私より焦っている)」

「あーうん大丈夫大丈夫ー(明らかに大丈夫ではないが、とりあえず冷やし中華をひっくり返す。その際スカートから汁がダバーッと床に溢れる。虚無になりながら静観)」

クラスメイトB

「ここ片付けておくから洗っておいで!」



 というやりとりがあった気がする。


 ついでに私1人が起こした惨事に、クラスメイト5人くらいがお昼中断して片付けくれた。関係ないのに……!


 てっきり1人虚しく片付けるかと思ってたのにね! もうね! わかるでしょ⁉︎(?)



 え、めっちゃいい子じゃない?

 私のクラスメイトめっちゃいい子すぎん?

 いつメンじゃない子もいるが⁉︎

 天使かな?(※クラスメイトです)



 そんな感情を抱きつつ、私は無事にスカートのシミ抜きを終えた。迅速な対応のおかげで、直石けん豪快水洗いで落ちた。


 逆に言えばそうじゃないと落ちなかったともいうけどね……!


 ちなみにその後私を心配して来てくれたその子たちに、スカートをハンドドライヤーで無理やり乾かしていたのを発見され、めちゃくちゃ笑われた。


 何故なんでしょうか?

 とても合理的だと思うんだけどな?

 そこだけは今も解せないぞ!


 そして教室に戻った頃には。


 なんということでしょう。

 あの凄惨な有り様が嘘のように、片付いているではありませんか(劇的ビ○ォーアフター)


 しかもみんながお弁当分けてくれた。

 そのあとめっちゃ謝った(当然よ)


 そんな彼女たちのほとんどは、今も交流がある。変わらずいい子たち。もう私と仲良くしてくれる時点でいい子だけど(?)


 既に10年経つので彼女たちは忘れているけど、私は今でも昨日の事のように感動します。君たちに幸あれ……。




【感動したこと2】


 その日は体育祭だった。

 そう、私もきっとはっちゃけていたのだ。


 それは嫌いな体育競技を、素晴らしすぎる日差しの下やらされてヤケになってたとも言えるし。


 学年で「長ネギ」と称されるクソダサジャージを、行きも帰りも着続ける苦行故ヤケだったとも言える。


 つまりヤケでは……?


 ……まぁそんな私は、帰り際部活メンバーに出会った。


 私だけコースが違うからみんなと会う機会少なかったせいも、体育祭から解放されたせいもあって更に私ははっちゃけていた!


 確か最初に2人会って、後から他のメンバーに会ったと思う。


 手を振るみんなに向かって、3人で走っていく。先頭は私である。そしてそこを隔てるようにーー先にはガードレールがある。


 でもね、私とび箱は跳べるんだよ?

 たしか7段までは跳べたんだよ?


 だから、そう。

 勝手に思っていたのだ。



 なんか跳べるんじゃないかと。




 ひょいっと足を上げ飛んだ瞬間ーーわーい! 後ろの足が引っかかったぞー!




 それは空がとても青い日だった。

 私は運動神経がない人間だった。

 「あ」と思うけど、どうしようもない。


 むしろどこか安らかに、来るべき衝撃に身構えることくらいしかできなかったがーー。




 その衝撃はね、来なかったんですよ。

 なんでって、私より焦ってるみなさんが、後ろからも前からも掴んでくれてたんだ!




 もうとてもびっくりした……その行動に!


 だって咄嗟に手、出せる⁉︎

 私自信ないよ⁉︎(反射神経の問題か?)

 いや優しくないとできないよね!


 そうは思いつつ、私の最初の感想は。


 す、すごい!

 私転んでない‼︎(転んではいる)

 え、みんな重くないかな⁉︎(絶対重い)


 でしたけどね!

 いやぁ! 動転してるんだよ‼︎


 それがハンモックの気持ちがわかる程度に持ち上げられながら、ついでに1人じゃ立ち上がれず起こしてまでもらった。神かな?(※部活仲間です)


 その後大層心配してもらいました。いい子かな? 「頭ぶつけてない⁉︎」とか。むしろ私は無傷なんだよなぁ?



 そんないい子たちだったけど。


 私につけたあだ名「ぱんつ」だけは許してません。おかげさまで文化祭とても大変だったよ……!(人が振り向くから)




【感動した話3】


 あれは私が、松葉杖をついていた時の話である。(感動の前のフラストレーションが長いのでご注意)


 まずこの松葉杖。何があったのかと言うと。就活が終わり、次期新入社員の顔合わせとかで呼び出されたせいです(断言)


 なんか疲れてたのか。

 階段との相性が悪かったのか。

 あと前のおばちゃん避けようとしたせいだけど。


 豪快に滑った私は(物理)、それが理由で足にヒビを入れた。そう、またやらかしたのである。(ちなみに前のおばちゃんには冷たく一瞥されたぞ!)


 まぁその日は気合いで帰って、めっちゃ腫れて親に怒られたけどね!(1時間電車バス立って帰ってきた)

 

 正直成人女性だけど泣くかと思ったので、やばいと思ったらみんなははすぐ病院へ! 間違ってもバス電車乗って歩いたりしちゃいかんぞ‼︎


 ……というのはまぁいいんだけど。

 当時はまだ大学生でして。

 片道1時間半かけて大学に行っていた。



 松葉杖のおかげで、片道3時間になったけどね……!



 しかもまぁみんな疲れてるんだろうけど。

 松葉杖でも電車の席には座れないんだよね。

 朝とか、優先席でもみんな寝てるし。


 何のための優先席だろうと思いながら、揺れる電車で松葉杖頑張る日々。起きては寝るフリする人多すぎワロタ状態で、むしろ起きるな寝過ごせと呪ったりもした(不穏)


 まぁいいんだ。

 私に彼らの疲れ具合はわかんないし。

 健康そうなだけで不健康に溢れている世界なのかもしれんからね。


 私は治ったら人に譲ろうと心に決めたけど!


 ついでにエレベーターに並ぶと、フツーに健康そうな人たちが先に乗って待たされたりもした。(それ健常者用ではないが?)


 まぁいいんだ。

 暇そうな大学生と違って。

 急いでるのかもしれんしね?

 こっちは片道3時間松葉杖だが。


 お陰様で途中から練習して、エスカレーターに乗れるようになりました! やったね松葉杖スキルアップだ!(なお今後役立つ目処はない模様)


 あの時の私は、ある意味怪我する前より体力あったと思う。いい運動だったよ! 怪我の功名かな?(多分違う)



 まぁそんなわけで!

 とても鍛えられてた!

 見た目に反して‼︎

 


 けど当然疲れないわけではなく(だって3時間動きながら片足立ち)




 むしろ精神的余裕はほぼなかった。




 すごく喉が渇くも、松葉杖じゃリュックからペットボトル出すのも大変で。


 電車待ち最中、座ったまま私を呼び「いつも頑張ってて偉いわね。これあげるわ」と、飴を渡してきたおばちゃんには、心底申し訳ないが殺意すら湧いた。


 〈弁明:いやだってね! まず相手は動かないから、そこまで杖ついていかなきゃだし!


 私は座れないから、立って受け取んなきゃいけないし!

 受け取るってことは、片手は松葉杖から離さなきゃいけないしね!


 つかいつもにこやかに座りながら、私が大変そうなの見てたのかよとか思うし!(いつも座ってるのは私も知ってる)


 しかも飴舐められる状態じゃないしね! 喉乾いてるところに舐められないんですよ! 死ねと申すか⁉︎(※ただの好意です)


 つまり飴はしまわなきゃでして、リュックにしまうには片手離さなきゃでエンドレスなわけで(略)


 その席譲ってくれる方が百万倍嬉しいが? とか思……いやうん、ありがとうございます飴! 後で食べたよ! これがほんとの飴と鞭かな(違う)〉



 良い子のみんなは、立ってる松葉杖の人に飴をあげないでね! 何かしてあげたい気持ちはわかるがそうじゃないぞ!



 物理的に疲れてると、心も疲弊するんですよねぇ。もー全てが悪く見えてくる。



 そんなこんなで、とても心が荒んでいた。

 その日(飴)の帰りも荒んでいた。



 謎に中途半端なとこでエレベーターを切り、乗り換えさせる駅にもイラついてた。あれ本当誰のためのエレベーターなんだろう?


 改札を出て、乗り換えるために。

 またエレベーターに向かう。

 たくさんの人に抜かされながら。



 そこでまた1人。学ラン少年が横を颯爽と通り過ぎて行った。



 いや、別に何とも思わんよ?


 私を哀れそうに見ながら、横を颯爽と通り抜ける大人をよく見たし。自分はこうじゃなくて良かったとか思ってそう(偏見)


 なんならそうやって歩いて行った人が、エレベーターに乗ってくからさ、私は待たされる時とかあったし。嫌がらせかな?(偏見)





 でもその少年は違った。

 先に行ったと思ったら。

 エレベーターのボタンを押して、待っていた。





 もうはちゃめちゃに感動した……!


 感動しすぎて「え、あ、ありがとうございますぅ……」という、久しぶりに喋った人見知りみたいなお礼言う程度に心で泣いた‼︎



 しかも少年、私と一緒にエレベーターに乗ってくれてびっくりした。この世の救世主でいらっしゃる?(※たぶんそう)



 もう一度お礼を言うと、にこっと笑って少年は去って行った。イケメンの鑑よ……。イケメンは行いからイケメンなの?(それは多分違う)


 私は歳が下でも彼をとても尊敬するし、彼のようになりたいと思いました! いい子じゃー!


 少年今は大学生か社会人なりたてくらいかな……幸せにおなり……(何目線だ?)





 以上、人から見ると小さくてどうでもいいけど、私は心底感動した話です!





 思い出すと、今でも優しい気持ちになれます。そのくらい感動したんですよね。だって優しいことだけがある世の中じゃないから。


 きっとみなさんもそうでしょう?

 いいことだけがあるわけじゃなくて。

 むしろ嫌なことの方が目立ちますよね。


 本当は違うんでしょう。嫌なことの方が、記憶に残りがちなだけで、きっといい事は日々溢れているんだと思います。



 だけど疲弊した日常では、小さなことは見逃されてしまう。



 そんな時、どうでも良さそうだけどちょっといい話は。たとえ人のものでも、優しい気持ちを呼び起こしてくれると思います。



 きっと誰にでもある日常の1ページ。



 だけどその優しさに感動した事が、あなたにもあるんじゃないでしょうか。荒んじゃった時、それを思い出せると良いですよね!


 それを思い出せた時。自分も癒されるし人にも優しくできて、良い輪が広がっていくんじゃないかな……と思います!




 みんなで優しく、にこにこになろう!

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― 新着の感想 ―
[良い点] 足知の心は大事ですから、日常の感動をそうしてずっと大切にされるのは素晴らしいですm(_ _)m ですが …    (長ネギ)…   気になって気になって どんなデザインなんそのくそださジャ…
[良い点] ありきたりではあるが日常のほのぼのとした出来事を共感しやすい形で一つの作品にまとめているところ。なかなかこういうエッセイって書けませんよねー。 [一言] どの話も読んでいて癒される素敵なエ…
[良い点] こういう他者との優しい思い出を、大切にする作者さんはとても素敵だと思いました。 [一言] 席を譲らない人は、見ていて腹が立ちますね…! ですが、私もこれに関する良い思い出があります。私の…
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