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ついにカイザーさんに会えました!でも強引過ぎです!?

ムースさんはHNΩさんから必死でわたしを守り、足止め役を引き受けてくれました。


彼女のためにもわたしは何としてもカイザー=ブレッドさんに会わなければなりません。


ですが、能力を封じられた影響からか体の節々に痛みが走ります。


少し走るだけで体力を吸い取られたような感覚に陥りますが、これも先ほど受けた光弾の効果なのでしょうか。


ともかく、一刻も早くカイザーさんの家に向かわなければ、最悪の場合ムースさんが命を落としてしまうかもしれません。


わたしのために彼女が犠牲になるなど、絶対に遭ってはならないことです。


旅の出発前にわたしは心の中で誓いました。必ずカイザーさんと連れてきて、ムースさんの首に装着された爆弾を外してもらうと。


その約束を守るためにもここで立ち止まってはいけないのです。


自らを鼓舞し、わたしは全力でカイザーさんの家へと足を進めます。


一体どれほど走ったのでしょうか。


時間も距離もわかりません。


気が付くとわたしは一軒の家の前にいました。


三角屋根が可愛らしい小さな家で、庭に設置されている郵便受けにはカイザーと名前が書いています。


ということは、ここがカイザーさんの家なのでしょうか。


一応、同じ名前の人もいるかもしれないと考え辺りを見渡してみますがこの家の他に周囲は山ばかりで家は一軒も見当たりません。


ここで迷っていては時間の無駄ですので当たって砕けろの精神でわたしはその家のインターホンを鳴らしました。


扉の前に立ちますが緊張で胸がどきどきするのがわかります。


そしてゆっくりと扉が開き、中から一人の男性が姿を現しました。


彼はわたしがこれまで出会った人の中で最も大きな人でした。


不動さんやジャドウさんも長身ですが、彼は二人よりも頭一つ分大きく、筋肉の量も倍はありそうです。


正直な感想を口にすると怒られそうですがわたしの視界では彼の厚い胸板と胴体、そして両腕しか見えないのです。


規格外の巨大な身体が玄関を圧迫し、全身が収まりきれていないのです。


きっと彼はテレビに映っても首から下が映っていないと思います。


顔を見ようとつま先を立てて思いきり背伸びをしますが、それでも彼の顔は見えません。


大木のように太い首が確認できるのがやっとの状態です。


体格の割にあまりに小さい家に住んでいるので日常生活はちゃんとできているのか気にはなりますが、ともかくわたしは彼に訊ねてみることにしました。


「スター流本部から使いを頼まれた美琴ですが、もしかしてあなたがカイザー=ブレッドさんでしょうか」


ところが返事が返ってきません。


何事かと思っていますと、彼が巨体を屈め、玄関を破壊し、外へと出てきました。


シルバーブロンドの髪を束ね、青く澄んだ瞳をしています。


腰を屈めてわたしと同じ目線になりますと、その大きな手を差し出しました。


握り返しますと、彼は頷き開口一番こんなことを言いました。


「話は後だ、キミの友を助けにいくぞ!」


「……へ?」


困惑するわたしの腕を掴まえ、カイザーさんはふわりと浮遊します。


「しっかり掴まれ! 下を見ないように気を付けるんだ。太陽天使隊、出動!」


「ちょ、ちょっと待ってくださいぃぃっ!」


カイザーさんはわたしの叫びをスルーし腕を掴まえたまま猛スピードで大空へと飛び立ちました。

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