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男ならば。
「でもよぉ、ギーグさんも大概ムッツリだよなぁ!暗号の内容が酷過ぎんだよぉ。はははっ」
「まさか本当に解読されるなんて思ってなかったからな。だがなぁ、あんな刺激的な格好をされたら意識せざるを得んだろう、男ならば!雄ならばぁ!」
「よっ!よく言った大将!」
「リーダーだ稀他人殿!」
「「あっはっは」」
俺達は、酔いに酔っていた。
しょっぱく味付けされた干し肉に酒がどんどん進む。
「ようしっ、俺は決めた。お前達を信用する。稀他人のお前を、タナカヨイチを信用しよう。お前達を民長のところに連れて行けば、あのかったい頭も少しは柔らかくなるやも知れん!」
「おおっ!流石リーダー!それでこそだ!じゃあ出発はいつにする?」
「明日の明朝!鳥が鳴くより早くだ!よってもう寝る!おやすみ!」
そう言ってギーグは机に突っ伏した。
「そりゃはやいなぁ、じゃあ俺も……おやすみぃ」
俺もベットに向かう途中で力尽きて床に倒れこむ。
あぁ、今日は疲れたなぁ。何度も殺されかけたし……これからどうなるのかなぁ……。
カムランは、槍の民は大丈夫だろうか。
みんな、生きててくれよ。
そんなことを考えている内に俺は眠りについた。




